【インタビュー】再び世界へ、決意の舞台/パリ五輪で激突した朝・日卓球選手たち
2025年05月16日 08:00 共和国 スポーツ17日にカタール・ドーハで開幕するITTF 世界卓球選手権大会ファイナルズ(~25日)に朝鮮選手たちが出場する。中でも注目されるのは、昨年のパリ五輪・混合ダブルスで銀メダルを獲得し、今回の世界選手権でも同種目制覇を狙うキム・グムヨン、リ・ジョンシクペアだ。昨年10月のアジア卓球選手権大会で朝鮮選手として初めて女子シングルスを制したキム選手は、今大会も同種目にエントリーしている。
キム、リペアが世界の脚光を浴びたのは、ペアを組んで国際大会に初めて出場したパリ五輪の1回戦だった。相手は、メダル候補と目されていた世界ランク2位の早田ひな、張本智和ペア。下馬評では日本ペアの優勢が予想されていたが、キム、リペアは4–1で勝利して世界に衝撃を与えた。この白星が、決勝進出までの快進撃の狼煙となった。
当時、日本ペアは「五輪だから負けたというよりは、普通に試合をしていても負けていたんじゃないか」(早田選手)、「(相手は)世界のトップ10に入るぐらい想像を絶するようなプレーだった」(張本選手)と完敗を認めている。
パリ五輪で合間見えた朝・日選手たちは、明日開幕する世界選手権に臨む。今回のインタビューでは、キム・リペアとキム・ヒョクポン監督、そして早田選手に、パリ五輪での一戦を振り返ってもらうとともに、世界選手権への意気込みを聞いた。
悔しさバネに「必ず金」/朝鮮・キム・グムヨン、リ・ジョンシク選手、キム・ヒョクポン監督
-日本のペアとの対戦にどのように備えたか。
リ・ジョンシク:日本の選手たちの球質は、強さ以上にテンポが早いのが特徴だと思う。また、多彩な試合運びも強みだ。攻守の切り替えが素早く、ボールの長短の使い分けも優れている。選手には必ずプレーの癖があるものなので、選手たちの強み、特徴をよく研究したうえで、それに対応できる戦術を立てた。