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朝青愛、母校愛を胸に活発に活動/支部の再建、活性化へ

2025年05月03日 09:00 在日同胞

若手の朝青員を主役に/愛知

朝青愛知では支部が次々と再建している(写真は中川支部)

朝青愛知では、コロナ禍と専従活動家の減少が重なり、近年までいくつもの朝青支部が有名無実化となっていた。2022年当時、正常に稼働していた朝青支部は、県下15個の支部中、6個だった。

22年の朝青本部大会以降、朝青愛知では、同胞青年たちを朝青のコミュニティのもとにまとめて、同胞第一主義を実践する拠点、すなわち朝青支部を再建する活動に注力。同年に守山支部を、23年には豊橋支部を再建した。また、支部再建の主役となる同胞青年たちの役割を高めることを目的に、他地方との経験交換会なども企画。再建を念頭に役員候補となる青年たちとの連携も深めた結果、昨年には中川支部、尾張支部が再建された。

中川支部では現在、月1回の支部行事を中心に、朝青本部が発行する情報誌の配布を通じた訪問など、地道な活動を繰り広げている。

朝青中川支部の鄭隼人委員長(24)は「訪問活動を通じて、少しずつ活動に携わるようになった朝青員たちが、楽しく参加している姿を見るとやりがいを感じる」としながら、「朝青愛知を引っ張る支部に築いていきたい」と語った。

他方で、尾張支部の呂潤雅委員長(28)は朝青支部の再建のために、総聯や女性同盟、地域青商会から多くのサポートを受けたと話す。「地域同胞社会の朝青に対する期待に応えなければ」と、その思いをいっそう固めた。呂委員長は、地域青商会が日本の学校に通う同胞児童を対象に運営する「サラン学園」を、今後は朝青も積極的にサポートするとともに、かれ、かのじょらが喜ぶ活動を独自で企画し、連携を深めることで「朝青の代をつないでいく土台を築いていきたい」と力を込めた。

さらに、昨年10月に豊田支部を、今年3月には名東支部の再建を果たした。朝青愛知では、9月までに岡崎・三河支部、名港支部、東海知多支部をはじめとするすべての支部の再建を目標に掲げている。

朝青本部の李舜委員長は、各支部の再建に向けたこの間の活動を通じて「朝青支部が活発に動くことで、朝青本部の勢いがさらに増していくということを実感した」としながら、「同胞たちに、朝青がいるから愛知同胞社会の未来は明るいという希望を与えることができるよう、今後も朝青員たちの拠点となる支部の活性化に力を入れたい」と話した。

誰かのための活動へ/滋賀

朝青員たちは、学期に1度朝青給食を提供している(朝青滋賀)

朝青滋賀県本部では、22年に行われた朝青本部大会で朝青結成70周年を迎える25年までに、多くの同胞青年たちが暮らす大津支部とその管下の班を再建することを目標として掲げた。同年の大津支部の再建を皮切りに、翌年に石山班が、24年には膳所班がそれぞれ再建された。掲げた目標に向けて着実と歩みを進めるなかで、朝青本部ではこの間、本部の機能を高めながら、同胞青年たちが居住する朝青支部を拠点に活動を展開する体制づくりに力を注いできた。

再建された大津支部では、朝青員たちが積極的に活動に参加できるよう、月1回の「朝青の日」を定め、滋賀初級の美化活動や給食提供、朝青遠足など、多様な活動を展開している。

大津支部の朴成秀委員長(30)によると、再建当初は「ただ集まって楽しく活動することで満足していたが、次第に変化が生まれた」という。「支部のメンバーの大多数が滋賀初級の卒業生や教員であり、『せっかく活動するなら母校のためになることをしよう』という声が上がるようになった。朝青活動が自己満足ではなく、誰かのための活動へと発展したことが大きな成果だ」(朴委員長)。

石山班の南智仁班長(26)も、朝青員たちが朝鮮学校を支援する活動に意欲的なことが同地域の特徴だとしながら「朝青員たちの母校に対する愛情を一つにまとめ、さらに活動の輪を広げていきたい」と前を見据えた。

現在、大津支部では月に1回、日本学校に通う同胞の子どもたちを対象とした児童教室が行われている。

19年から講師を務める大津支部の姜優花日校対策部長(24)は、日本学校に通う子どもたちの民族心を育むため、毎回チマ・チョゴリを教室に臨んでいる。

姜部長によると、児童教室を通じてこれまでに4人の児童たちが卒業し、今では学生会(日本学校に通う同胞生徒たちのコミュニティ)に加わって活動に励んでいるという。かれ、かのじょらの成長ぶりに「講師としてのやりがいを感じる。児童教室の重要性を改めて実感した」としながら、「教室に通う子どもたちが、朝鮮語を好きになり、滋賀初級に編入するきっかけを作っていきたい」と力を込めた。

他方で大津支部では、膳所班に所属する滋賀初級の教員たちと朝青員が協力し、幼稚班の園児たちを対象とした「土曜保育」も実施している。

(全基一、李紗蘭)

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