長生炭鉱の遺骨収集巡り/今年2回目の政府交渉
2025年04月25日 16:51 歴史国の意向に確かな手応え

記者会見で意見交換会の所感を述べる刻む会のメンバーたち
83年前に、坑内での水没事故で朝鮮人労働者136人を含む183人が犠牲となった山口県宇部市の長生炭鉱と関連して22日、市民団体「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」(以下、刻む会)が犠牲者の遺骨収集に向けた運動への協力を求める政府交渉を、衆議院議員会館で行った。
首相答弁に焦点

交渉に先立って要請書を渡した
長生炭鉱の水没事故による犠牲者の遺骨は事故以来、長年にわたり放置され続けてきた。一方で、昨年9月、刻む会を筆頭に市民たちの力で集められた資金と労力により、坑口の開口が実現。その後も、定期的な坑道内の潜水調査とそれに伴う障害物の除去作業が進められ、現在は遺骨が眠ると推測される場所の目前まで来ている。