事実がそこに~各地に佇む朝鮮人犠牲者追悼碑~ 東福寺 朝鮮人無縁仏仏舎利塔
2025年04月25日 09:00 歴史【所在地】 兵庫県神戸市中央区国香通7‐2‐6 東福寺内
【建立日】 不明
【建立者】 東福寺
【大きさ】 碑:縦約140cm 横約90cm 奥行き約90cm
台座:縦約90cm 横約90cm 奥行き約90cm
1945年6月の神戸大空襲ののち、東福寺に「朝鮮人の御骨」と記されていた箱が一つ持ち込まれた。預かってくれる場所がないから安置してくれと話したという。県内では米軍による空襲で約77万人が被災し、朝鮮人も2万500人が被害を受けたとされる。強制連行名簿によると川崎製鉄葺合工場で9人、三菱重工神戸造船所で6人、川崎製鉄兵庫工場で6人の朝鮮人が犠牲。川崎重工「社史」によると川崎重工神戸艦船工場の垂水第三寮でも14人の朝鮮人が犠牲になった。播磨造船所では5人の朝鮮人の死亡が確認できる。また川崎重工葺合工場では空襲の際、70余人の「逃亡者」があったとされるが、この朝鮮人らが犠牲になり、東福寺に持ち込まれた可能性も否定できない。
(朝鮮新報)