遺骨収集に向けて前進/長生炭鉱水没事故
2025年04月10日 09:52 歴史4日間の潜水調査で

沖のピーヤで行われた4日目の調査のようす
1942年2月3日、山口県宇部市にある海底炭鉱の長生炭鉱で発生した水没事故で朝鮮人136人を含む183人が犠牲となった。市民団体「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」(以下、刻む会)のHPによれば、136人の犠牲者のうち、朝鮮民主主義人民共和国に本籍を置く犠牲者は5人だという。
名前 | 本籍地 |
金計鐘 | 平安北道 朔州郡 |
金信助 | 平安北道 博川郡 |
林銀準 | 江原道 平康郡 |
朴錫基 | 江原道 涯陽郡 |
呉浩班 | 江原道 涯陽郡 |
今も海底に残された犠牲者の遺骨の収集に向け、1~4日にかけて現地で行われた潜水調査では、収集において進展があった。
長生炭鉱の遺骨を巡っては、昨年7月に水中探検家・伊左治佳孝さんがピーヤ(炭鉱の排気・排水筒)からの潜水調査を実施。9月には刻む会が埋められた坑口を発掘し、10月と今年2月に坑口からの潜水調査も行われた。また、今回の調査に先立ち、3月20日には地元ダイバーの協力のもと、ピーヤ内の構造物の撤去作業が行われた。