岡山「朝鮮人受難碑」第2回碑前祭
2025年04月07日 10:43 歴史 総聯建立時の思い受け継ぐ

「朝鮮人受難碑」第2回碑前祭が行われた。
「朝鮮人受難碑」第2回碑前祭が3月27日、西川緑道公園(岡山市北区)で行われた。
1993年3月27日に日朝協会岡山県支部が主体となり建立した「朝鮮人受難碑」は、昨年建立30周年に際し、30年ぶりに同碑前で追悼行事が行われた。
昨年に続いて同碑前で行われた碑前祭には、総聯岡山県本部の呉信浩委員長をはじめとする同胞たちと、日本の市民団体メンバーら40人が参加した。
主催した実行委員会は日本の団体と総聯本部などで構成された。
同碑は、強制連行をはじめとする日本の植民地支配や差別の犠牲となった朝鮮人「受難者」たちを慰霊し、日本人の反省、謝罪の意を表し、歴史的事実を残す目的で建立された。また、人道主義、平和と友好、連帯、人類の永遠の発展を願う思いが込められている。

参加者らが献花を行った。
碑前祭は、犠牲となった朝鮮人の追悼および先人たちの受難碑建立時の思いを、次の世代へ継承し続けようという目的で今回2度目の開催となった。
開式にあたり、実行委の大西幸一共同代表があいさつをした。
その後、中村ゆうかい僧侶の読経後、参加者らが献花を行い追悼の意を示した。
続いて実行委共同代表ら、日本と南北朝鮮との友好を進める会の三原誠介代表、総聯岡山県本部の呉信浩委員長、奥津亘弁護士が追悼の辞を述べた。
呉信浩委員長は、日本軍性奴隷制被害者であり人権運動家の吉元玉さんが今年2月に亡くなったことに触れながら「日本政府に求めることは、歴史の真実を正直に認めること、その真実に基づいて公式謝罪し賠償すること」と強調し、受難を受けた朝鮮人らを偲んだ。
碑前祭は中村ゆうかい僧侶の法話後、閉式した。
【岡山支局】
- 「朝鮮人受難碑」第2回碑前祭が行われた。
- 参加者らが献花を行った。