事実がそこに~各地に佇む朝鮮人犠牲者追悼碑~慰霊塔
2025年04月04日 09:00 歴史【所在地】 兵庫県加東市山口209-110 昭和池
【建立日】 1934年3月
【建立者】 不明
【大きさ】 碑:縦約160cm 横約70cm 奥行き約40cm
台座:縦約100cm 横約230cm 奥行き約230cm
この地域の灌漑(かんがい)用水を安定供給する目的で、池築造工事が1928年10月に着工、34年3月に竣工した。30年の国勢調査では工事現場周辺の上福田村居住朝鮮人は106人と明かされており、工事に多くの朝鮮人が従事していたことが分かる。慰霊塔は工事期間中に亡くなった朝鮮人4人を含む7人の犠牲者を追悼し建てられた。資料「歩いて知る朝鮮と日本の歴史 兵庫のなかの朝鮮」には「殉職者 閔旦基、薜英賛、趙仁植、崔鳳鶴」の名が刻まれていると記載があるが、現在、慰霊塔は老朽化のため詳しくは読み取れない。
(朝鮮新報)