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無償化制度適用を強く求める/朝・日の愛知要請団、文科省を訪れ

2025年03月31日 15:28 権利

朝・日の愛知要請団が文科省を訪れ高校無償化制度適用を強く求めた

所得制限の撤廃など高校無償化制度の拡充が2025年度の日本政府予算に反映される中、朝鮮学校が依然としてこの制度から除外されていることと関連し、3月28日、愛知朝鮮学園、日朝教育・文化交流をすすめる愛知の会、民族教育の未来をともにつくるネットワーク愛知・ととりの会の代表らが文部科学省を訪れ要請活動を行った。

文科省側からは初等中等教育局修学支援プロジェクトチーム、初等中等教育局幼児教育課、 高等教育局学生支援課、大臣官房国際課から担当者が出席した。

まず、愛知朝鮮学園の代表が阿部俊子文部科学大臣に宛てる要請文を読み上げ、これを手渡した。

愛知朝鮮学園の代表(左)が文部科学大臣に宛てる要請文を担当者に手渡した

要請文は、高校無償化制度の拡充が論議される中でも朝鮮学校だけは幼稚班から大学にいたるまで各種支援制度から除外されており、これは日本社会であらゆる差別とヘイトスピーチを助長しているとしながら、朝鮮学校への高校無償化制度適用をはじめ4項目について要請した。

文科省側は「法令に従って処理する」と従来と変わらぬ答弁に終始し、「今後、朝鮮学校に各種支援制度を拡充させる考えがあるのか」という問いに、公然と「政府の検討課題ではない」と述べた。

要請団メンバーである愛知県立大学の山本かほり教授は、「法令そのものが差別であり、これを是正しない文科省の行いが日本社会で民族差別を生んでいる」と追及した。

要請団は、民族差別を絶対に許さないという断固とした立場を表明し、今後、法改正など制度拡充を論議する際には朝鮮学校を除外しないよう強く求めた。

【愛知支局】

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