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「自衛隊」海外進出は戦争企図の表れ/民主朝鮮が論評

2025年03月13日 08:00 対外・国際

日本の軍事演習参加めぐり

民主朝鮮12日付は「多国間合同軍事演習に熱を上げる日本の思惑」と題した記事を掲載し、世界各地で行われる各種軍事演習に参加して戦争遂行能力の向上を目指す日本の動向に警鐘を鳴らした。全文は以下の通り。

先頃、日本の防衛省が、昨年9月に海上「自衛隊」が黒海で行われた米国主導の多国籍軍事演習に参加した事実を公表した。当時、ロシアやウクライナなどと接する黒海では米国主導で機雷対策に関する多国間演習「シー・ブリーズ」が実施されており、日本がこれに海上「自衛隊」隊員を派遣していた。これにより近年活発化している「自衛隊」の海外進出の実態が再び明らかとなった。

近年、日本の「自衛隊」は多国間合同軍事演習に異常なまでの執着を見せている。NATOをはじめとする海外軍事力を日本周辺やアジア太平洋地域に引き入れ合同演習を行う一方、海外各地に進出し各種軍事演習に積極的に参加して戦争遂行能力の向上に余念がない。

このような状況下、日本が「自衛隊」の欧州進出を公然と公表したことは特筆すべきだ。要するに「自衛隊」の海外展開に関してはもはや隠蔽する必要も、合法性を主張する必要もなく、国際社会が当然のこととして受け入れるべきだという主張である。

日本の軍事力が専守防衛に徹すべきというのは、第二次世界大戦の戦犯国である日本が背負った宿命であった。しかし今日、これは形骸化している。「自衛隊」の能力はすでに防衛の域をはるかに超え、侵略戦争を遂行可能な水準に達し、「自衛隊」の活動に制約をかけていた憲法も事実上、空文化している。こうして「自衛隊」の性格を防衛から攻撃へ転換させた日本は、「自衛隊」の海外展開を容易にするため「平和維持」「反テロ」の看板を掲げ、徐々に海外進出の道を開拓してきた。しかし、「自衛隊」の海外展開を常態化するには一定の制約が避けられなかった。

ここで日本が目を付けたのが多国間合同軍事演習である。毎年世界各地で行われる多国間合同軍事演習はほぼ定期化されているため、これに参加することで「自衛隊」はより頻繁に海外展開できるばかりか、戦闘能力を継続的に高めつつ国際社会の警戒心を緩和できる。このような計算が、日本が演習に熱を入れる底意である。

日本は陰険な本心から、さまざまな多国間合同軍事演習に首を突っ込んでいる。注目すべきは、日本が以前は「厳しさを増す周辺の安全保障環境」を口実に近隣地域の演習に参加していたのに対し、現在では周辺地域はもとより世界各地の演習に参加し、「自衛隊」の活動領域を拡大している点だ。

かつて日本の野望はアジア支配にとどまらず、世界をその支配下に置こうとするものであった。戦犯国によるこの異常な軍事進出は、人類の頭上に降りかかる凄惨な災禍を予兆している。

(朝鮮新報)

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