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栃木初中で「アンニョン・コンサート」/ 13年ぶりに開催

2025年03月11日 13:19 文化

同胞、市民らの“特別な空間”

栃木初中後援会が主催する「アンニョン・コンサート2025」が1日、栃木初中の体育館で開催された。

コンサートには、総聯栃木県本部の李在哲委員長、同校の趙昌烈校長、県内外から駆け付けた同胞ら約100人、同校を支援する市民団体「ウリハッキョ友の会」のメンバーなど日本の市民ら約30人が訪れた。

「アンニョン・コンサート2025」が行われた。

2012年の開催以来、13年ぶりとなったコンサートでは、ソヘグム演奏家の尹慧瓊さんと河明樹さんが舞台に花を添えた。

今回のコンサートを開催するにあたり、総聯、学校、女性同盟、青商会、朝青、オモニ会、アボジ会の役員らで構成された後援会メンバーらは、協議を重ねた末に、例年10月に行われる学校の文化祭以降、次年度の入学式まで同胞たちが集う機会がなかったこの期間にも、多くの同胞や市民が交流する場を設け、また学校チャリティーを目的とし文化公演を企画した。

当日は、ソヘグムによる「チョンダリ」「トラジ」「モランボン」などが演奏されたほか、日本の曲「川の流れのように」や海外の作曲・演奏家アストル・ピアソラの「リベルタンゴ」などが披露され、美しく響き渡る音色に観客は魅了された。

この日コンサート中には、演奏体験も行われた。

はじめてソヘグムに触れた児童

観客に見守られる中、同校の初級部2年生・文起鍾さんと張雅英さんが、出演者らから指導を受けた。文さんと張さんはその場で習った伴奏を一生懸命奏で、それに合わせて、河さんが「アリラン」のメロディーを奏でた。すると、会場からは大きな拍手が沸き起こり、和気あいあいとしたひと時となった。

この日、コンサートに訪れた鄭佳奈さん(21、同校卒業生)は、13年前のコンサートの時に、演奏体験をしたという。鄭さんは当時を懐かしみながら「今日のコンサートでは、『チョンダリ』の演奏を楽しみにしていた。久しぶりに民族楽器の音色を聴くことができ感動した」とほころんだ。

一方、群馬初中の民族器楽部に所属し、ソヘグムを担当している丁映在さん(中3)は「演奏技術の高さに驚いた。演奏者の気持ちが伝わり、とても感激した」と話した。

他にも「美しい音色にうっとりし、一時間があっという間だった」「脳まで響くような感覚だった」といった感想が寄せられ、コンサートは盛況を博した。

13年ぶりに開催された「アンニョン・コンサート2025」は、多くの人々の心に深く響く、特別な空間となった。

【栃木初中】

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