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三重同胞奮闘記⑮情報紙制作、2年目/金琴純

2025年03月07日 14:37 暮らし・活動

「イオ三重タイムズ」編集会議のようす

三重同胞の最新情報をお届けするフリーペーパー「イオ三重タイムズ」(三重同胞奮闘記⑤で紹介)の第4号を制作中だ。有志の編集素人集団で24年5月からなんとか発行してきた情報紙。遅々として配布活動が進まないまま1年経ち、続けるべきか悩んだ。

「三重トンポのために何かできるなら」。編集部員の思いは、ただそれだけ。

同胞を取材する「イオ三重タイムズ」編集員

編集会議では、記事を担当してほしくても予定が合わずほとんど何も関われない部員がいたり、仕事終わりのせいか集中力が徐々になくなるし、情報収集のアンテナもまだまだ張れていない。情報紙の役割を踏まえつつ、ホットな三重同胞の動きを把握して企画を立てる力がなかなか備わらないものの、経験を重ねればなんとかなるのではないかと思っている。なぜなら私たちが住む三重の話だからだ。

トンポと話すことが大好きな崔基明さん(ポスト副編集長)は、居住する鈴鹿支部で配りながら感じることが多いようで、情報紙の必要性を熱く語る。やはり醍醐味は、顔は分かるが話したことがなかったり、軽くあいさつする程度だったトンポとの関係性が、取材を通して深められるところだ。紙面で紹介されたお店とコラムの筆者がつながることもある。

同胞を取材する「イオ三重タイムズ」編集員

作るたびに「これでいいのか?」と迷いながら、とにかく会う人会う人に情報紙を宣伝していくうちに「どこでもらえるの? 全然配ってないやん!」と問い合わせがあったり、読んだ方から声をかけてもらえるようになった。

入稿後届くまで、印刷に問題ないかドキドキしながら過ごすことには慣れそうにないが、2年目編集部のスキルアップを目指す。続けることに異論は出なかった。それぞれ1人で取材に出るようになり、編集後記が変わってきた。何より次号への意欲が失せないのは、トンポに会って話を聞き、良い面も悪い面も三重同胞社会についてよりよく知り伝えるのは私たちの特権、喜びだから。

 

(「ウリ民族フォーラム2023in三重」と準備過程で活気を取り戻した三重同胞社会。フォーラム後も有志たちの奮闘は続いている。同フォーラム記録係を務めた金琴純さんがかれらの活動をレポートする。不定期掲載)

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