初級部低学年を対象に初の人権教育授業
2025年02月25日 16:51 民族教育人それぞれの違いを学ぼう
在日本朝鮮人人権協会性差別撤廃部会と在日本朝鮮人東京人権協会による出張授業が2月19日、東京第4初中で行われた。
人権協会が、2018年から始めた出張授業では、各地の朝鮮学校の中高級部の生徒たちを対象に、人権の尊重や性の多様性などをテーマに人権教育を行ってきた。
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初級部低学年を対象にした人権教育授業が行われた。
今回は初級部生を対象とした初の人権教育授業を行った。当日は東京第4初中の初級部1、2、3年生25人を対象に在日本朝鮮人人権協会会員の宋和淑さんが授業を行った。
初級部の授業目標は、①人それぞれ成長速度や感覚、気持ちには違いがあることを知る、②自分が持っていない特性について知る、③自己理解を深める、そして自他ともに、多様な感覚や気持ちがあることを知りながら、対話の重要性を知っていくことに定められた。
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興味津々に授業に臨む児童たち
講師を務めた宋さんは初の取り組みとなった初級部低学年対象の人権教育授業について「子どもたちの生きやすい環境を整えるのは大人の役割だ。今日の授業はそれを果たすための実践だ」としながら「子どもたちが自己・他者を理解するきっかけになってくれれば」と話した。
同日、中級部2、3年生を対象とした人権教育授業も行われた。
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中級部2年生では「多様性について考えようver.1」というテーマで授業が行われた。
(李紗蘭)