米日韓外相会談の共同声明を非難/朝鮮外務省代弁人が談話
2025年02月18日 10:32 対外・国際朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省代弁人は18日、「朝鮮の完全な非核化」が盛り込まれた米日韓外相会談の共同声明を非難する談話を発表した。
ドイツのミュンヘンで行われた国際安保会議(14~16日)に出席した米日韓の外相は15日、2期目のトランプ米政権下で初めて会談し、「朝鮮の完全な非核化」に向けた協力について協議し、朝鮮に対する誹謗中傷と挑発的修辞で一貫した共同声明を発表した。
これに対し談話は、「朝鮮半島と地域での集団的対決と衝突を鼓吹する米日韓の冒険主義的な行為に重大な懸念を示すとともに、敵対国のいかなる挑発と威嚇も圧倒的かつ決定的な対応に直面するということを強く警告する」とした。
談話は、「非核化」について「現実から見て、実践的に、また概念的にさえ、今やいっそう不可能かつ非現実的」だとし、「『非核化』という時代遅れで、荒唐無稽な計画を追求している米国の近視眼的な『目標』」を「愚かさの極み」と評した。
そして、「『非核化』という失敗した過去の夢から覚めていない米国の現実逃避的な立場に対応する一顧の値打ちもないというのが、朝鮮政府の公式立場だ」とし、米国の行動を強く糾弾、排撃した。
談話は、「30余年間、朝鮮半島核問題の発生と存続の原因に顔を背け、一方的に朝鮮の安全を害しようと企んだ帝国主義の企図がこんにち、どんな結果を招いたのかを米国自らが自問自答すべきだ」とけん制。「米国とその追随勢力の敵対的脅威が存在する限り、われわれにとって核はすなわち平和であり、主権であり、国家憲法が付与した正当防衛手段」であることを改めて明かし、「米国が現実を直視せず、朝鮮を相手に非効果的な圧迫手段に引き続き執着するほど、朝鮮は戦略的力の向上に必要な新たなチャンスを引き続き掴むことになり、朝米激突構図でわれわれははるかに有利な地位を占めるようになる」と主張した。
そのうえで、「朝鮮は今後も、国家元首が宣明した新たな核武力強化路線を一貫して堅持し、手中のすべての政治的・軍事的手段を活用して国家の主権と安全利益を侵害する米国と追随勢力の威嚇、恐喝を徹底的に抑止し、自らの戦略的目標を完璧に達成する」と強調した。
(朝鮮新報)