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「戦後80年談話」の議論めぐり/民主朝鮮、日本の過去清算を非難

2025年02月17日 12:42 対外・国際

民主朝鮮14日付は、最近、日本政界で「戦後80年談話」の発表を巡り議論が続いていることと関連し、「過去清算の問題に関連する狡猾な術策」と題した記事を掲載した。

日本では戦後80年となる今年に首相談話が発表されるか、その可否に注目が集まっているが、自民党内では保守派を中心に反対論が根強いとされている。

民主朝鮮の記事は、「日本敗戦80年となる今年が始まるやいなや、日本の政治家たちが『戦後80年談話』発表について議論を交わしているのは、かれらが日本の過去清算に対する国際社会の厳正な要求とその対応いかんについて神経を尖らせているということを物語っている」と指摘。「問題は国際社会の要求に日本がどのような姿勢と立場で臨んでいるかということ」だとし、「答えは一言で、失望の極みだ。歴史の分岐点と言える今日の時点で、日本は過去の罪悪に対する責任回避にのみ没頭している」と非難した。

記事は、戦後50年に発表された村山談話、戦後60年に発表された小泉談話は、「歴代日本政府が誠実な姿勢で過去清算に取り組んだわけではないが、過去の犯罪に対する責任を認めたという意味では一定の意義があった」と述べた。一方、戦後70年に発表された安倍談話は「談話の本質が完全に変わった」と指摘。「日本は安倍談話を通じて過去の罪悪を反省しなかっただけでなく、過去に対する謝罪はもはやないと力説した。さらに日本政界では『戦後70年談話』発表前後に『謝罪外交』に終止符を打つべきであり、『次世代に謝罪を継続すべき宿命を背負わせてはならない』という暴言まで飛び出した」とし、「これを契機に戦犯国である日本は加害者から被害者へと完全に変身した」と皮肉を込めた。

記事は、海外に設置された日本軍「慰安婦」少女像の撤去指示、戦時中に朝鮮人が労働を強いられた「佐渡鉱山」を世界文化遺産に登録しようとする試み、歴史教科書における侵略史の美化など、近年に日本で行われていた歴史否定主義行為の数々について言及。そのうえで、「戦後80年となる今日に日本の政治家たちが警戒するのは、変身の契機となった安倍談話の本質が変わり、覆されることである。このことから日本の政治家たちは新しい談話を発表する必要がないと騒ぎ立てながら、戦後80年となる今年に入るやいなや談話発表に遮断機を下ろそうとしているのである」と本質を突いた。

また、「日本で過去清算拒否が露骨化するほど、軍事大国化、海外侵略への疾走速度はさらに加速している」「日本が地域と世界の平和にどのような挑戦勢力となるかは余りにも明白である」と述べ、「戦犯国の危険極まりない行動は、前世紀に人類が経験した災難が再び再現されうるということを国際社会に強く示唆している」と警鐘を鳴らした。

(朝鮮新報)

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