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卓球の楽しさ知るきっかけに/東京中高で初級部交流大会と同胞フェスタ

2025年02月05日 09:00 スポーツ

初級部交流大会と同胞フェスティバルが行われた

第6回在日朝鮮初級学校卓球交流大会と、第28回関東同胞ファミリー卓球フェスティバルが2日、東京中高で行われた。在日本朝鮮人卓球協会の金正俊会長、朴民児顧問をはじめとした役員、各地の児童・生徒、同胞選手ら約100人が参加した。2つの大会は今年、結成60周年を迎える卓球協会にとって初の行事となった。

初級部交流大会は、児童たちに卓球の楽しさを伝えながら、将来の同胞卓球人口増加、有望な選手発掘も見据えて18年から開催されてきた。

同大会には東京第1、東京第4、東京第5、東京第6、栃木と、初級学校で唯一の卓球部がある大阪初級を含め6校が参加した。

トーナメント戦で行われた男子シングルスでは呉涼生さん(大阪、6年)が、女子シングルスでは崔宝央さん(東京第5、5年)が優勝した。

団体戦(1チーム5人)は13チームが4組に分かれ、予選リーグの後に順位別トーナメントを行った。1位トーナメントには大阪ㄱ、東京第4ㄱ、大阪ㄴ、東京第5ㄱが勝ち上がり、決勝戦には大阪ㄱとㄴが進出し、大阪ㄱが勝利した。

主将を務める呉涼生さんは、「大会は楽しみだったけど、いざ試合となると緊張もした」と振り返る。大阪初級は今回5年ぶりに出場し、メンバーはみな初めての参加。一般の大会に出ると大人やクラブチームに通う選手など格上相手が日常だという部員たちは、萎縮せずに戦える今大会を楽しみにしていたという。

男子シングルスで優勝した呉涼生さん

呉さんは「未経験者が多い中でも手ごわい相手がいた。個人戦で副主将が負けてしまったその相手に準決勝で何とか勝てた」とし、「準決勝で体が温まった勢いで優勝できた。嬉しくもあり、ひと安心だ」と胸をなでおろした。

女子シングルスで優勝した崔宝央さんはサッカー部に属し、スポーツ自体が好きだという。「まさか優勝できるなんて」と嬉しさを語る崔さんは「試合中は負けたくない気持ちを絶やさなかった」と話す。そして「これからもスポーツ分野で成果を挙げていきたい」と力を込めた。

一方、同胞社会での卓球の振興を目的に開催されてきた関東同胞ファミリー卓球フェスティバルでは団体戦とミックスダブルスが行われ、どちらも構成は抽選形式で決められた。5チームによる総当たり戦が行われた団体戦では神奈川ㄴが、6ペアの総当たり戦となったミックスダブルスでは黄基秀・金剛帆ペアが優勝した。フェスティバル出場者たちは、今年9月の在日朝鮮人卓球選手権大会(大阪)で再会する約束を交わした。

(高晟州)

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