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福岡朝鮮学園や保護者ら/北九州市に要求書を提出

2025年02月04日 09:09 民族教育

補助金の昨年度削減分の回復と拡充を

学校法人福岡朝鮮学園、九州初中高、同校オモニ会、朝鮮学校を支える会・北九州(以下支える会)が連名で「福岡朝鮮学園補助金の削減回復と拡充を求める要求書」を1月30日、北九州市長と教育長宛に提出した。

北九州市は、2024年度一般会計予算において福岡朝鮮学園に対する補助金を285万円(23年度予算)から110万円という大幅な削減をした。「要求書」は、「2025年度北九州市一般会計予算では、福岡朝鮮学園補助金の2024年度削減分の回復とともに補助金の拡充を要求します」としている。

この日、九州初中高の洪瑛喆教務部長、学園の尹慶龍総務部長、オモニ会の孫圭栄副会長と朴成美さん、支える会の安元隆治会長、瑞木実事務局長、西田一市議が市の担当者と面談。瑞木事務局長が要求書の主旨を伝え、孫圭栄副会長と朴成美さんが担当者に手渡した。

要求書は、「福岡朝鮮学園は北九州市で唯一の外国人学校であり、学校現場における多文化共生の実現に大きな役割を担っている」とし、「そもそも学園に通う子どもたちの保護者は、北九州市民として納税の義務を果たしている」「学園の卒業生、在校生は北九州市の発展のために有形無形の役割を果たしてきている」と強調。「学園に対して、当然、日本の学校に対する補助金と同額の補助があるべき」だと主張した。

さらに、24年12月11日に北九州市において可決された「北九州市子ども基本条例」が、生まれや育ち、人種や性別、障がいや病気の有無にかかわらず、安心して育ち、学ぶ権利を持っているとうたっている点に触れ、補助金支出に積極的でない市の姿勢は同条例の趣旨に反していると強調した。

【九州初中高】

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