〈そこが知りたいQ&A〉党中央委第8期第11回総会の内容は?
2025年01月11日 07:32 総書記の活動 経済課題達成で5カ年計画完結へ
金正恩総書記の参席の下、2024年12月23日から27日にかけて行われた朝鮮労働党中央委員会第8期第11回総会拡大会議では、24年の成果を総括し、党第8回大会(21年1月)で示された国家経済発展5カ年計画の最後の年となる25年の党および国家活動の発展方向と方略が策定された。経済部門の成果と課題を一問一答で見る。
-総会で言及された2024年の主な成果は?
今年も昨年と同様、政治、経済、文化、国防、外交などのすべての分野で新たな変革的局面が開かれた。
政治・軍事分野の強化発展に継続的な力を入れ、朝鮮の絶対的威勢をいっそう上昇させ、自主権の守護と社会主義の発展を確固として裏付けた。
科学技術発展のための核心課題、重点課題が達成され、経済の各部門の生産成長と人民生活の向上における科学技術上の問題を解決するうえでも進展が遂げられた。
また、地方の同時的・均衡的発展と全国人民の生活向上を目指す「地方発展20×10政策」を策定し、その初の実体として成川郡地方産業工場(平安南道)が12月末に竣工し、全国の人々に希望と勇気を与えたことについても言及された。
-経済分野における具体的な成果は?
国家経済全般が成長の推移を確固とし、人民の福祉と直結した実際の結実が成し遂げられた。
圧延鋼材は127%、非鉄金属は106%、窒素肥料は103%、電力は101%、石炭は110%、セメントは101%、丸木は104%、水産物は101%、鉄道貨物輸送量は108%、織物は101%、穀物は107%で、住宅の建設を含めて人民経済発展の12の重要目標がすべて達成された。12の重要目標は23年度から掲げられ、同年に続き、2年連続の達成となった。
また金星トラクター工場(南浦市)における第2段階の改修・近代化工事と、黄海製鉄連合企業所(黄海北道)の省エネ型酸素熱法溶鉱炉建設をはじめとする整備・補強対象工事が積極的に推し進められた。
農業部門では、科学的農法を積極的に導入した結果、前年に続いて豊作をもたらしたほか、灌漑建設および還元・復旧第2段階工事が昨年4月までにすべて完了し、農業生産の物質的土台がいっそう強化された。
建設部門では、平壌市東北部の和盛地区に1万世帯住宅である林興通りが完成した。23年末までの4年間で2万余世帯の住宅が完成された咸鏡南道険徳地区では、24年の課題である1千数百世帯の住宅が建てられ、その他の多くの市・郡でも近代的な農村住宅が完工した。
7月末に洪水被害が発生した平安北道と慈江道、両江道では復旧が完了し、数千世帯の住宅、学校、病院などが建てられ、12月末に竣工式が行われた。
-2025年の課題は?
25年度の活動の総体的方向は、5カ年計画を完結すると同時に、次の段階(26年~)の発展の道程に入るための準備を推し進めることだ。
総会ではこれを実現するための政策的課題が示され、人民経済全般の発展にいっそう拍車をかけることに主たる力を入れるほか、金属、化学、電力、機械、石炭、鉄道運輸をはじめとする基幹工業部門が達成すべき目標が提示された。
建設部門では、25年度にも膨大な建設事業が展開される。和盛地区第4段階住宅建設を推し進め、21年から始まった平壌市5万世帯住宅建設プロジェクトを終わらせ、これと並行して険徳地区の住宅建設も完了させる。農村でも住宅建設を引き続き行う。とりわけ、地方振興を加速させるための産業および公共施設の建設に注力し、新浦市浅海養殖事業所(咸鏡南道、12月28日竣工)の建設で得た経験に基づき試験的に他の地域にも浅海養殖事業所を建設する予定だ。
また、党第8回大会が示した人民生活に実際の変化をもたらすという基本課題において、25年はよりはっきりした成果を収めることを課題として掲げた。
3年連続の豊作が期待される農業部門では、穀物生産目標を達成し、26年以降の新たな展望計画期間に農業生産量を画期的に高める土台を構築する課題が示された。
その他にも、今年は、朝鮮東海岸の大規模ビーチリゾートである葛麻海岸観光地区(江原道)が6月に運営開始を予定している。また、平壌市宅庵地区の大規模温室農場、平安北道新義州市の北東部に位置する威化島とタジ島における450ヘクタールの温室総合農場および野菜科学研究センターの建設などが計画されている。
-今年の展望は?
今年は、第8期党中央委員会の任期(21~25年)の最後の年であり、社会主義の全面的発展への第一段階の開拓闘争、変革闘争を締めくくる年だ。来年26年には党第8回大会以降5年ぶりの開催となる党第9回大会が開かれる予定だ。
党第8回大会で示された課題達成が今年の活動にかかっており、朝鮮では今年を「より高い発展段階への上昇局面を開く驚異的な年、偉大な転換の年」(朝鮮中央通信)に輝かせようと意気込んでいる。
総書記は、総会を締めくくりながら、25年は朝鮮労働党が創立80周年を迎える意義深い年であると同時に、第8期党中央委員会が自らの活動を時代と人民の前で総括する年だとし、任期の最後の年である25年を朝鮮労働党の指導史に最も輝く地位を占める歴史の分水嶺につくらなければならないと述べた。
そして、全面的興隆発展のための闘いで奇跡的成果を収めることで、党第9回大会を勝利者の大会、栄光の大会として堂々と迎えようと呼びかけた。
(朝鮮新報)