朝鮮労働党中央委員会第8期第11回総会拡大会議に関する報道
2024年12月29日 11:23 政治【平壌12月29日発朝鮮中央通信】人民大衆第一主義の旗印を高く掲げて聖なるチュチェの革命偉業の最終的達成を早めようとする偉大な朝鮮労働党の崇高な理念と老熟した指導力は、国家建設の各方面で壮大な変革と活気に満ちた躍進を遂げ、この地の一年一年を赫々たる成功と勝利の高峰として歴史に毅然と浮上させている。
5カ年計画遂行の勝算を確定する2024年の出発線で時代と人民が付与した重責に絶対の献身をもって報いる盟約を栄光の党旗に込めて厳かに宣言した党中央委員会は、明確な闘争方略と戦略的な決断、揺るぎない実行力で厳しい試練の中でも今年を拡大・成長した成果に満ちた変革の年、飛躍の年に転換させた。
社会主義建設の新たな繁栄期の到来と首都と地方が同時に変わり、栄える全面的発展、全面的興隆の重大な変化を目の前の現実として実感させた過ぎ去った一年の栄えある道程は、第8回党大会の闘争綱領の輝かしい実行と、連綿と達成される新しい勝利を保証する鼓舞的な礎石となる。
堅忍不抜の頑強な闘いと努力をもって踏み越えてきた幾多の挑戦の峠と新たな革新、大胆な創造、絶え間ない前進の発展過程を経過しながら人民の胸に一層深く刻み付けられたのは、わが党、わが制度がこの世で一番だという不変の信念であり、堂々たる自負であり、今日の幸福も、明日の栄光もその懐でのみ開花し、保証されるという絶対的な信頼と確信である。
自己の偉業、自己の理想の成功的結実を確然と見通している全党の党員と全国の人民、人民軍将兵は、偉大な党中央の指導に従って自主・自立・自衛の道へ力強く進む朝鮮式社会主義の必勝不敗さと洋々たる前途に対する信念と楽観を百倍にし、さらなる大きな勝利へ向けた幅広い前進・発展の力強い足どりを熱望している。
試練より強く、挑戦より強いわが国家、わが人民特有の不敗の力をもって獲得した2024年の誇らしい成果を総括し、わが党と共和国の成長・発展史においてもう一つの分水嶺となる2025年の党および国家活動の発展方向と方略を策定する朝鮮労働党中央委員会第8期第11回総会拡大会議が、12月23日から27日にかけて革命の最高参謀部である党中央委員会本部で行われた。
朝鮮労働党総書記である金正恩同志が総会に出席した。
金正恩総書記が幹部壇に登壇すると、全ての参加者は非凡かつ特出した政治実力と壮大な指導実践で最も正義で尊厳ある隆盛・繁栄の新たな転機を開いていくわが党と国家、人民の偉大な代表者であり、チュチェ革命の傑出した領袖である金正恩総書記を仰いでとどろく歓呼の声をあげた。
朝鮮労働党中央委員会の委員、委員候補が会議に参加し、党中央委員会の各部署の幹部と省・中央機関、道級指導的機関の責任幹部、市・郡党責任書記と人民委員長、主要工場・企業の党・行政責任幹部、人民軍の当該の指揮官が傍聴した。
金正恩総書記が総会を司会した。
金正恩総書記は、今年も昨年と同様、政治、経済、文化、国防、外交などの全方面にわたって新たな変革的局面を開いた意義深い出来事を成し遂げたし、これは朝鮮革命の前進途上で必須的な輝かしい成果であると述べた。
金正恩総書記は、一年間の闘争結果を総括する場で党中央は当然、成果よりもそれが細部的で一部に過ぎない欠点をもっと多く見つけ出し、解決策を導き出すのが正しい態度であり、革命的な姿勢であると強調した。
金正恩総書記は、今回の総会で国家の正常な発展を阻害する否定的要素を克服するための積極的な対策を講じ、党中央委員会第8期期間の最後の年である2025年に党大会の決定を狂いなく完遂するための闘争計画を実質的に立てるべきであると述べ、総会の開会を宣言した。
朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会の委員と政治局委員で執行部が選挙された。
総会には、次のような議題が上程された。
1.2024年度の党および国家政策実行状況総括と2025年度の闘争方向について
2.党中央検査委員会の2024年度の活動状況について
3.わが党の新しい地方発展政策と今後の課題について
4.国の教育土台の強化のための一連の措置を実施することについて
5.2024年度の国家予算執行状況と2025年度の国家予算案について
6.党内機構活動について
7.組織問題
総会は、上程された議題を一致可決で承認した。
総会は、第1の議題「2024年度の党および国家政策実行状況総括と2025年度の闘争方向について」を討議した。
参加者は、報告を聴取した。
報告では、党中央委員会第8期第9回、第10回総会と党中央委員会第8期第19回、第22回政治局拡大会議をはじめとする重要党会議で示された綱領的課題を貫徹するための闘いを力強く展開して収めた成果とその過程に現れた欠点が詳細に指摘された。
金正恩総書記が、第1の議題に対する綱領的な結語を述べた。
金正恩総書記は、わが党と人民にとって奮闘と変革の一年として位置づけられた2024年の党および国家政策実行状況に関する党中央委員会の評価を下し、今年の主要成果を概括した。
われわれは、今年も政治・軍事分野の強化・発展に継続的な力を入れて共和国の絶対的威勢を一層上昇させ、自主権の守護と社会主義の発展を確固と裏付けた。
全党的にわれわれ特有の一心団結に基づいた全人民の愛国的熱意を新時代のチョンリマ(千里馬)精神の創造へと昇華させるための積極的な攻勢が強化され、その過程はいかなる難局も果敢に乗り越えて奇跡を生み出すわれわれの政治的・思想的威力を一層増大させる結果につながった。
今年、わが党の人民大衆第一主義政治史にはもう一つの前例のない記録が記された。
今年に一部の地域で洪水による災害が発生したとき、わが党は適時の決心を下して膨大な復旧事業を展開すると同時に、水害被災者を首都平壌に呼び寄せて、安定した便利な生活条件を提供し、児童・生徒には授業を施す非常システムを稼働させた。
この重大措置は、人民に奉仕する本然の使命に忠実であり、不幸に見舞われた人々を失ったもの以上にいたわりたい真心と誠意、次世代の育成を第一の国事とする教育重視の現われとして、党と人民の血縁的きずなをより一層厚くし、党政策に対する大衆の支持と信頼を強固にする貴重な結果を生んだ。
金正恩総書記は、人民死守と主権守護の根本的保証である強力な自衛国防の建設において画期的な成果を収めたことについて述べた。
結語では、極度に悪化する地域の安全環境に対処して断固たる強硬対応態勢を堅持しながら圧倒的な戦力強化で平和と安定を固守し、われわれの新たな戦略的抑止力の実体を誇示し、国防科学技術力の無限大の発展潜在力と現代性、無視できない国際的地位を世界にはっきりと示したことをはじめ、強兵建設偉業の遂行においてわれわれの国防科学および軍需工業部門が大きな活躍を示したことについて強調された。
結語では、国家経済全般が成長の推移を確固とし、人民の福祉と直結した実際の結実を成し遂げたことについて指摘された。
圧延鋼材は127%、非鉄金属は106%、窒素肥料は103%、電力は101%、石炭は110%、セメントは101%、原木は104%、水産物は101%、鉄道貨物輸送量は108%、織物は101%、穀物は107%で、住宅の建設を含めて人民経済発展の12の重要目標が成功裏に達成され、金星トラクター工場の第2段階の改修・近代化工事と黄海製鉄連合企業所の省エネ型酸素熱法溶鉱炉の建設をはじめとする整備・補強対象工事が成功裏に推し進められて自立経済の発展原動力と潜在力が一層打ち固められた。
農業部門で科学的農法を積極的に導入して再び豊作をもたらし、灌漑建設および還元・復旧第2段階工事が4月まで全部完了して農業生産の物質的土台が一層強化された。
建設部門でも首都の和盛地区に建築美学的により洗練され発展した1万世帯分の住宅を再び建設し、検徳地区の今年の住宅建設課題を完遂し、多くの市・郡で近代的な農村の建設が完工して全国の人民に大きな喜びと喜悦を抱かせた。
平安北道と慈江道、両江道で膨大な水害復旧課題が完遂され、農村文化都市の新しい変革がもたらされて、地方建設の新たな境地が開拓され、無尽蔵な自活自決の力を誇示するとともに、党員と青年、人民軍軍人を愛国的な実践闘争を通じて成長させる成果を収めた。
結語では、科学および文化分野で全人民的な創造闘争と国家興隆発展を促し、国の地位を高めることに寄与する結実をもたらしたことについて言及された。
科学技術発展のための核心課題、重点課題が完遂され、基幹工業と軽工業、農業をはじめ経済各部門の生産成長と人民生活の向上に切実な科学技術上の問題を解決する上で進展が遂げられ、教育、保健医療、文学・芸術分野でも革新を起こすための積極的な努力が傾注された。
わが国の女子サッカー選手たちがアジアカップ競技大会とワールドカップ競技大会で連戦連勝を記録し、重量挙げと卓球、ボクシング、テコンドーなど多くの種目の国際競技でアジアの覇権、世界覇権を確固と握ったことも、今年の総括で堂々たる地位を占める目覚しい成果である。
金正恩総書記は、わが党が地方の同時的・均衡的発展と全国人民の実際の生活向上を目指す「地方発展20×10政策」を策定し、その完璧な初の実体をもたらすことによって、全国の人民に希望と勇気を与え、創造的意欲と確信を倍加させたことについて誇り高く言明した。
金正恩総書記は、党中央の思想と指導に一意専心に従って突き当たる挑戦と困難を果敢に乗り越え、党決定を忠実に貫徹して5カ年計画遂行の決定的な一年間を力強い奮闘と愛国献身の有意義な創造的・革新的成果をもって輝かせた全国の党員と勤労者、人民軍将兵と青年に党中央委員会を代表してあつい感謝を送った。
結語では、国家的な災害防止能力が未熟で、建設事業を科学的な土台の上で行っていないことをはじめ、われわれの前進と発展を妨げる一連の偏向と欠点が指摘された。
金正恩総書記は、5カ年計画を成功裏に完結するとともに、次の段階の発展道程に入るための準備工程を実質的に推し進めることを2025年度事業の総体的方向として打ち出し、その実現のための政策的課題を明示した。
金正恩総書記は、人民経済全般の成長・発展に一層拍車をかけることに主たる力を入れるべきだとし、金属、化学、電力、機械、石炭、鉄道運輸をはじめとする基幹工業部門が達成すべき目標を提示した。
結語では、新年度にも膨大な建設闘争を展開しなければならず、これを通じて理想の実現へと今一度飛躍することについて強調された。
2025年に和盛地区第4段階住宅建設を推進して平壌市5万世帯分の住宅建設を締めくくるとともに、検徳地区の住宅建設を終え、農村住宅の建設を引き続き推し進め、特に地方中興の大業を加速させるための産業および公共施設の建設に力を入れながら、新浦市浅海養殖事業所の建設で得た経験に基づいて試験的に他の地域にも浅海養殖事業所を立派に建設しなければならない。
結語では、森林造成と国土管理、生態環境保護活動を改善し、国家的に災害防止活動に関連する統一的な指揮システムと秩序を厳格に確立し、救助用装備と救護物資の備蓄など災害危険に対処するための事前準備を手抜かりなく整え、洪水警報の科学性と正確性、迅速性をはかって災害を最小化することについて指摘された。
また、わが国の経済構造と具体的実情に合致しながらも経済全般を統一的に管理することのできるシステムと方法、計画化事業と価格事業を改善することをはじめ切実な方法論的問題の解決に力を入れて、予定されている経済成長目標を成功裏に達成することについて重要に強調された。
金正恩総書記は、人民生活に実際の変化をもたらすのは第8回党大会が示した基本課題であるとし、人民生活に関して策定し進めてきた主要政策的課題を一層頑強に推し進めて、来年はよりはっきりした成果を収めなければならないと述べた。
2025年の農業部門の課題は、党が示した穀物生産目標を達成し、新たな展望計画期間に農業生産量を画期的に高められる土台を構築することである。
結語では、農業部門の物質的・技術的土台を強化し、科学的農業を重視し、新時代の農村革命綱領の実行を担っていく人材の隊伍、社会主義農村を変革させる担当者を系統的に多く育成することをはじめ、国の農業生産を安定的かつ持続的な発展軌道に確固と乗せるための対策的問題が言及された。
軽工業部門で質の向上を第一の課題とし、基礎食品と必須消費財の質を改善することに力を入れ、特に子供と児童・生徒のための社会主義的施策を責任をもって実行することが強調され、水産部門の物質的土台を強化するための実践方途が明示された。
結語は、社会主義の全面的発展への第一段階の開拓闘争、変革闘争を締めくくることになる新年度の進軍において科学と文化部門の役割を増大させることを重要な課題として提示した。
科学部門が総奮起して第8回党大会の決定を貫徹する最後の突撃戦の勝利を確実に保証し、新たな発展段階へとつなぐ成功裏の結実をもたらさなければならない。
保健医療部門では、治療・予防活動を現実に絶えず接近させ、勤労者への医療サービスの質を高め、いかなる世界的な保健医療危機にも対処できる防疫土台を強固に築かなければならない。
結語では、文学・芸術部門と出版・報道部門、スポーツ部門が立派な文学・芸術作品の創造、威力ある言論攻勢、優勝のスポーツ成果をもって時代を驚嘆させ全国を激動させ、革命的気概を高揚させることが重要に言及された。
金正恩総書記は、わが党と祖国の発展史に偉大な勝利と変革の里程標を立てることになる来年度の闘いで活躍すべき勢力は勤労者団体組織であるとし、特に青年同盟組織がわが党の青年重視政治に盛り込まれた志と意図を生命線として受け止め、青年同盟の活動家と同盟員を革命の真の継承者としてしっかり準備させることについて指摘した。
金正恩総書記は、今年、わが国家の国際的地位を向上させ、対外的基盤を強固にする上で収められた成果と、自主勢力圏の成長と躍進が際立ち、覇権勢力圏の立場が急激に弱化・衰退している現在の国際情勢の特徴について概括した。
わが共和国は、厳しい地域情勢と流動的な国際関係構図の変化に機敏かつ巧みに対応するとともに、神聖不可侵のわが国家の主権的権利をしっかり守り、展望的な国益増大と国威宣揚の立場に立って重要な戦略的意義を持つ成果を収めたし、原則的な対外政策的立場と闘争方向を堅持することで、正義の多極世界の建設を力強く牽引する代表的かつ強力な自主勢力としての国際的地位を確保した。
結語では、対外部門で党の対外戦略的構想と意図に即し、主動的かつ攻勢的な対外活動によって、朝鮮革命により有利な対外的局面を開くための戦略戦術的課題が示された。
米国は反共を変わらない国是としている最も反動的な国家的実体であり、米・日・韓同盟が侵略的な核軍事ブロックとして膨張し、大韓民国が米国の徹底した反共前哨基地に転落した現実は、われわれにどの方向へ進むべきか、何をどうすべきかを明白に示している。
結語では、朝鮮民主主義人民共和国の展望的な国益と安全保障のために強力に実施すべき最強硬対米対応戦略が宣明された。
対外活動部門が国威宣揚、国益守護の原則に基づいて主権的権利守護闘争を果敢に展開し、わが国家の尊厳と国益を尊重する親善的で友好的な国々との関係発展を積極的に図るための課題が明示された。
金正恩総書記は、人民軍を党の指導に限りなく忠実な革命的党軍に、思想と技術の強兵に徹底的に準備させることについて重要に強調した。
人民軍は、政治・思想強兵化を軍建設の第一の戦略的課題として固くとらえ、わが軍を思想の威力によって百戦百勝を収める革命強兵に、全ての将兵を精神力の最強者、真の愛国軍人にしっかり準備させ、特に確たる対敵意識と絶対不変の主敵観、徹底した決戦意志で武装させる思想活動を攻勢的に展開しなければならない。
現代戦の要求と様相に即して、また変化する敵の戦争の企図と遂行方式に対処して朝鮮式戦法の研究を深め、作戦指揮の情報化、現代化の実現に引き続き拍車をかけ、科学的な訓練形式と方法を不断に研究・適用して、人民軍の戦争遂行能力を絶えず向上させなければならない。
民間防衛部門の戦争準備をしっかり整える事業も引き続き力強く進めなければならない。
金正恩総書記は、増大する米国と追随勢力の反朝鮮軍事挑発策動に対処して、国防科学技術の加速的な進歩と防衛産業の急速な発展をもって自衛的戦争抑止力の強化を一層確実に保証する戦略・戦術的方針を明らかにし、その実現のための課題を示した。
金正恩総書記は、第8回党大会の決定を立派に完遂するための来年の闘いは、当該部門と単位の政治的参謀部である党組織がいつにもましてその機能と活動性をより倍加させることを求めているとし、全ての党組織がしっかりと手はずを整えて一層奮発し、提示された闘争目標を無条件達成するための組織政治活動を強力に展開するよう強調した。
特に、全党の党活動家が「全てを人民のために、全てを人民大衆に依拠して!」というスローガンに盛り込まれた真意を改めて銘記し、党中央の意図通りに人民のためのことに心身を尽くすことについて重要に指摘した。
金正恩総書記は、今後も類なき厳しい形勢は持続するだろうが、建国以来、未曽有の新しい変革時代を開いてきた今年の激烈な闘争道程から汲み取った貴重な経験と教訓、さらに強まった自信と主体的力は、われわれが目的にしていることを必ず立派な成就へと促すだろうとし、こぞって時代と革命、祖国と人民に対して両肩に担ったより重い任務と責任感を銘記し、総攻撃戦の先頭に立って2025年の偉大な勝利と栄光のために確信に満ちて、より果敢に闘っていこうと熱烈に呼び掛けた。
全ての参加者は、全党員と全国人民が忠誠と愛国の旗印の下にしっかり団結し、自力でもたらした2024年の栄光を2025年への継続的な発展と成功へと立派に輝かせ、国家興隆の歴史的進軍を非常に加速させるための闘争課題と方略が明示された金正恩総書記の結語に「万歳!」の歓呼と熱烈な拍手で全幅的な支持を表明した。
金正恩総書記の歴史的な結語は、以民為天、一心団結、自力更生の崇高な理念を高く掲げ、社会主義の全面的発展への荘厳な道程を歩み始めたわが党の聖なる闘争目標の完璧な実行を科学的に保証し、大幅の拡大へと絶えず昇華させる偉大な実践的綱領である。
総会は、第2の議題「党中央検査委員会の2024年度の活動状況について」を討議した。
当該議題に関する報告が行われた。
報告では、新時代の党規律建設路線の貫徹と党事業と党活動を財政的・物質的に裏付ける活動で収めた成果に触れ、各級党検査委員会で現れた偏向的問題が厳正に指摘された。
総会は、党中央検査委員会の2024年度活動状況に対する当該の評価を下した。
総会は、第3の議題として「わが党の新しい地方発展政策と今後の課題について」を討議した。
金正恩総書記は、わが党が重要な政治的問題、最大の宿願事業と見なし、最優先の革命課題として強力に推し進めている「地方発展20×10政策」は、全国の人民に10年という短期間に裕福で文化的な新しい生活を提供し、全ての地域の発展水準を飛躍的に向上させることを目的としたわが党と国家にとって、党創立以来、建国以来初めての画期的な決断であり、前例のない膨大な創造闘争であると述べた。
われわれの前進を阻む挑戦と困難が依然として厳しく、今残っている5カ年計画遂行の期間に推進・完遂すべき課題が膨大なものであるにもかかわらず、ほぼ80年間、理想としてのみ見なされてきた地方変革の中長期課題を断然と政策化して遅滞なく本格的な実行段階に入ったのは、それこそ新しい歴史を創造する一大革命である。
金正恩総書記は、このような大きな変革的路線、地方発展の実践綱領を確定し、遜色のない実体に作り上げることには実に容易ならぬ熟考と勇断、奮闘が求められたとし、国の全ての地域を均衡的に、同時的に振興させることは、全面的発展に向かった朝鮮式社会主義建設の重要な戦略的課題であると同時に、党と政府の基本政治理念である人民大衆第一主義をより徹底的に具現し、発揚させるための緊切な政治的課題でもあると明言した。
金正恩総書記は、今年の1月に行われた党中央委員会第8期第19回政治局拡大会議で、党と政府が全面的に責任をもって毎年20の市・郡に近代的な地方工業工場を続々と建設することで、10年を期限にして全国人民の基本的な物質・文化生活水準を一段と高めるための「地方発展20×10政策」を樹立し、その実行のための具体的な措置を取ったことについて述べた。
地方発展政策実現の先頭に立った軍人建設者は、党の尊厳と軍隊の名誉をかけて、非常な責任感と良心をもち一貫した努力を傾けて建設の完璧な質的保障に取り組むことで、地方中興の初の申し子である新しい工場をわれわれの時代の思想と国力、文明の高さに相応した創造物として立派に建設し、機械・建材工業部門をはじめ資材と設備、技術保障を担当した各部門の労働者と科学者、技術者も堅忍不抜の頑強さと創造力を発揮して生産課題の遂行と研究・開発活動において貴重な結実を成し遂げた。
これとともに、東海岸の新浦市に浅海養殖業の新しいモデルとなる近代的な浅海養殖事業所が建設されて、海を控えている市・郡が自力で生きることのできる立派な経験を創造し、地方経済の特色のある発展と成長を成し遂げられるように積極的に図り、促す活動も各方面から推し進められた。
金正恩総書記は、地方発展政策実行の初の申し子こそ、実に誉れ高くてやりがいのあるわれわれの闘争の結実であり、何ものにも比べようのない貴重で誇らしい繁栄の実証であるとし、たとえ党と政府に仕事が倍加し、担った重荷はより重くなったが、人民の福祉増進のためのわれわれの闘争はかつてなく上昇・拡大され、社会主義建設は画期的進展の新たな局面に入るようになったと誇り高く述べた。
金正恩総書記は、党中央が各市・郡に幾つかの地方工業工場を建てることだけでは、地方に残っている長年にわたる立ち遅れを完全に払拭し、持続的な発展軌道に乗せるのに不十分であると見なし、全国の市・郡に保健医療施設と複合型文化中心、穀物管理施設を追加的に建設することにした意図に言及し、3大必須対象建設が持つ意義と具体的な建設方向について概括した。
金正恩総書記は、現段階において上述の建設対象を正確に実用性あるものに完成し、円滑に運営できるようにしてこそ、地方発展の根幹を確実に立てることができ、各市・郡が同時的に変貌し、興る活気に満ちた局面を開くことができるとし、地方工業工場と共に追加的に先進的な保健医療施設と科学・教育および生活文化施設、穀物管理施設まで並行して建設することを党の新しい地方発展政策に正式に含めることを総会に提議した。
第3の議題に対する討論が行われた。
党中央委員会の趙甬元書記、朝鮮人民軍の鄭京擇総政治局長、咸鏡南道党委員会の李正南責任書記が討論に参加し、各部門の幹部が書面討論を提起した。
討論者たちは、地方の世紀的立ち遅れに終止符を打ち、地方中興の歴史的偉業を加速化していくための特段の措置と実行対策が明示された地方発展大綱に絶対的な支持・賛同を表明した。
彼らは、地方発展において必須の先進的保健医療施設と複合型文化拠点、一体化した穀物管理施設を地方工業工場と並行して建設すべきであるというわが党の新しい地方発展政策こそ、人民のための苦労を天分とし、重荷の上にまた重荷を担う金正恩総書記のみが決行できる重大国事であり、歴史的大業であると強調した。
討論者たちは、党中央の崇高な志を一意専心で体し、地方の変革と改善を多段階に、立体的に、攻勢的に成し遂げていくための壮大な闘争を力強く牽引する革命の指揮メンバーとしての責任と本分を全うすることで、新時代の地方発展政策の完璧な実行を徹底的に裏付けていく決意を固めた。
総会は、第4の議題「国の教育土台の強化のための一連の措置を実施することについて」を討議した。
当該の議題に関する報告が行われた。
報告者は、この8月、教育事業はどんなことがあっても絶対に揺るがせにできない第一の国事であるとし、水害地域の全ての児童・生徒を平壌に連れてきて勉強させる特別措置を取り、自ら4・25旅館に設けられた臨時教室を訪ねて新学期の教育準備状況を確かめ、限りない心血を注ぎ、労苦を費やしてきた金正恩総書記の崇高な次世代観は、われわれに学生教育問題、教育条件保障問題をどのような姿勢と立場に立って対するべきかを改めてはっきり刻み付けさせていると述べた。
報告者は、現在、わが国を人材強国、社会主義教育強国に輝かすために切実な問題は、全般的な教育土台を時代の要求に即して一層固めることであるとし、そのために国家的に対策を立てるべき問題を総会に提起した。
金正恩総書記が、第4の議題に関する結語を述べた。
金正恩総書記は、教育事業はどの時期、どの段階でも優先権を付与し、最大の努力を傾けるべき第一の国事であり、絶えず進歩しなければならない最も責任ある重大事であるとし、教育振興の優先性と必須性、その意義に言及した。
金正恩総書記は、党中央委員会第8期第6回、第8回総会が示した課題に従って、国の教育構造を先進教育を与えられるように改め、教育の内容と方法をより合理的に改善する実践的な措置が取られており、教育者候補を将来を見通して育成するとともに、児童・生徒・学生のための社会主義的施策が一貫して実行されていることをはじめ、近年、自負するに値する質的変化ももたらされたが、全般的な教育土台は時代と革命の要求に応じていないとし、教育部門の現在の実態を厳密に分析し、教育土台の強化のために党と政府が責任をもって国家的な力を入れて解決すべき当面の中長期的な課題を明示した。
金正恩総書記は、世界的に教育を一番重視し、教育が一番発達した国家建設を目標にした以上、われわれは学用品と教具・校具、教育機材の問題を国家が全面的な責任をもち、教育者と児童・生徒・学生に最大限の活動条件、学習条件を保障する方向に確固と進まなければならないとし、今回の総会に上述の議題を特別に上程させた意図と、最短期間内に国の教育土台を新たな高さに引き上げるための実行方途を明示した。
金正恩総書記は、教育土台の強化において最も大きな意義を持つ学校の改修・近代化を国家挙げての事業として根気よく推し進め、今後10年内に全国の全ての学校を一新させるための大胆な目標を立て、この事業を粘り強く推し進めて必ず完遂しなければならないと強調し、その実現のための対策的問題を示した。
結語では、普通教育部門で基礎教育の質を保障して全ての児童・生徒・学生の知的水準を絶えず高め、教育者の水準を向上させて教育部門を全般的にもり立て、都市と農村間の教育水準の格差を減らすことと、国家的に障害者のための教育サポートシステムを確立することをはじめ、教育部門がその目的と使命を円滑に遂行していけるようにするための問題が強調された。
金正恩総書記は、国の興亡を左右し、人々の成長・発展に重要な作用をする教育事業は当然、全社会的な関心事となるべきであり、こんにち、わが革命実践は教育支援活動に一層力を入れることを求めている、党と革命の前途、祖国の将来に心から気を使い、責任を負おうとする幹部であるなら教育問題の解決に常に関心を払い、大小をかまわず自分の仕事として受け入れて解決すべきであると述べた。
金正恩総書記は、教育振興に国家の全面的興隆、地方中興と農村振興の力強さと洋々たる前途もあるとし、わが党は創造と変革の振幅が大きくなるほど、課された革命課題が壮大であるほど教育を常に第一にして優先権を付与するであろうし、教育事業に対する全社会的な関心をさらに高揚させ、国家の支援と投資を引き続き増やしていくであろうと確言した。
第5の議題の討議に関連して総会は、国家予算審議組を設けて2024年度の国家予算実行状況と2025年度の国家予算案を検討・審議することにした。
総会は、第6の議題として「党内機構活動について」を討議し、当該の決定書を一致可決した。
総会は、第7の議題として組織問題を討議した。
朝鮮労働党中央委員会の委員、委員候補を召還および補欠選挙した。
チョン・ミョンス、尹正浩の両氏を党中央委員会の委員候補から委員に補欠選挙し、努光鉄、李煕用、ソン・ジュンソル、カン・ミョンチョルの各氏を党中央委員会の委員に直接補欠選挙した。
キム・チョグク、キム・ヨンボク、クォン・ソンファン、リ・マンス、キム・ソンビン、チョン・リョンナム、ファン・ヨンギル、リ・ジョンシク、シン・チャンギル、ユン・チゴル、ホン・ギルホの各氏を党中央委員会の委員候補に補欠選挙した。
朝鮮労働党中央委員会政治局の委員、委員候補を召還および補欠選挙した。
李永吉、崔善姫の両氏を党中央委員会政治局の委員候補から委員に補欠選挙し、努光鉄、金正官、李煕用、崔東明の各氏を党中央委員会政治局の委員に直接補欠選挙した。
方頭燮、キム・チョルウォンの両氏を党中央委員会政治局の委員候補に補欠選挙した。
朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会の委員を召還および補欠選挙した。
朴泰成氏を党中央委員会政治局常務委員会の委員に補欠選挙した。
朝鮮労働党中央委員会の書記を解任および選挙した。
崔東明、金徳訓、李煕用の各氏を党中央委員会の書記に選挙した。
朝鮮労働党中央軍事委員会の副委員長、委員を召還および補欠選挙した。
努光鉄、方頭燮、金正植の各氏を党中央軍事委員会の委員に補欠選挙した。
朝鮮労働党中央検査委員会の委員長、副委員長、委員を召還および補欠選挙した。
李煕用氏を党中央検査委員会の委員長に、金才龍、金亨植の両氏を党中央検査委員会の副委員長に、カン・ミョンチョル氏を委員に補欠選挙した。
朝鮮労働党中央委員会の部長を解任および任命した。
李煕用、金徳訓、金才龍の各氏を党中央委員会の部長に任命した。
道党委員会の責任書記を解任および任命した。
金哲三氏を平安北道党委員会の責任書記に任命した。
内閣総理と内閣の一部の幹部を解任および任命した。
朴泰成氏を内閣総理に任命した。
金正官氏を内閣副総理に、クォン・ソンファン氏を資源開発相に、キム・ヨンシク氏を商業相に任命した。
総会は、金正恩総書記が議題の討議過程で行った教示と綱領的な結語の思想と精神に立脚し、2025年度闘争課題の徹底かつ正確な実行計画を樹立するための分科別研究および協議会を2日間にわたって行った。
党中央委員会政治局員らが、分科別の研究および協議会を指導した。
各協議会では、決定書草案に対する深みのある研究に基づいて今年の闘争成果を一層強固にし、増幅させる問題が積極的に討議され、その過程で科学的かつ革新的な意見が出された。
朝鮮労働党中央委員会第8期第24回政治局会議が、12月27日に招集された。
党中央委員会政治局は、分科別研究および協議会でまとめられた意見を検討し、決定書草案を修正・補足して総会に提出することを決定した。
また、国家予算審議組が2024年度国家予算執行状況と2025年度国家予算案を審議した状況を検討し、総会に報告することにした。
趙甬元氏が党中央委員会政治局会議の結果を総会に報告した。
総会は、決定書「第8回党大会が示した5カ年計画の2025年度課題を貫徹することについて」と「新たな地方発展戦略実行を強力に推し進めて国家の全面的興隆を早めることについて」「国の教育土台を強化するための一連の措置を取ることについて」を全会一致で採択した。
総会は、2024年度国家予算執行状況と2025年度国家予算案を最終審議し、最高人民会議第14期第12回会議に提出することを承認した。
金正恩総書記が総会を締めくくった。
金正恩総書記は、来年はわが党が創立80周年を迎える意義深い年であると同時に、第8期党中央委員会が自分の活動を時代と人民の前で総括する年であるとし、開拓と躍進の4年間を超越する非常な英知と勇猛、責任ある努力と力強い奮闘をもって、任期の最後の年である2025年をわが党の指導史に最も光り輝く地位を占める歴史の分水嶺につくらなければならないと述べた。
金正恩総書記は、偉大なわが国家の全面的興隆・発展のための聖なる愛国闘争に全党、全国、全人民が総奮起して奇跡的成果を収めることで、第9回党大会を勝利者の大会、栄光の大会として堂々と迎えようと熱烈に呼び掛けた。
朝鮮労働党中央委員会2024年12月総会は、数千万の人民の大いなる信頼を重んじ、党政策貫徹の第一線、第一前衛に立って革命の指揮メンバーとしての職責上の任務に限りなく忠実である全ての参加者の高度の政治的自覚と高揚した熱意の中でその責任ある活動を成功裏に終えた。
第8回党大会が示した雄大な革命綱領の完遂のための重大な奮闘の直線走路に立った党中央指導機関のメンバーは、総会に対し無条件的な実行を誓った革命課題の重みを銘記し、果敢な勇気と発奮力、尽きせぬ熱情と献身力を発揮して、2025年をより高い発展段階への上昇局面を開く驚異的な年、偉大な転換の年として輝かせる厳かな意志を固めた。
朝鮮労働党中央委員会第8期第11回総会は、最も正義の理想と遠大な抱負を抱いて勇んで進むわれわれの偉業の将来性と潜在力に対する楽観を百倍にし、自存、自力の不抜の力をもってわが国家の全面的隆盛期を果敢に早めるための歴史的な進軍に大きな迫力を与えた意義深い契機としてわが党の歴史に末永く輝くであろう。
(朝鮮新報)