ベガルタの歴史を刻んだ梁勇基/背番号「10」最後の勇姿
2024年12月22日 10:00 スポーツ梁勇基さんの引退試合(14日、ユアテックスタジアム仙台)は、20年間、同胞、サポーターたちに勇気と感動を与えた背番号「10」の新たな門出を激励する最後のピッチとなった。
好プレー連発
「ベガルタ仙台レジェンズ 2011-2013」(以下、レジェンズ)と、「梁勇基フレンズ」(以下、フレンズ)による引退試合は、両チームともに真剣勝負を繰り広げながらも、この日の主役である梁勇基さんに勝敗度外視で最後に花を持たせようという光景が広がった。
前半はレジェンズでプレーした梁さん。中盤で左右にボールを散らしながら、チャンスへと繋がるパスを連発し、フリーキック(FK)やコーナーキックなどのキッカーも担当する姿は、現役時代のかれを知る人々みなが見慣れたものだった。
ゴール前やFKなど決定機となる場面でも梁さんのシュートはファインセーブで阻まれ、0-0のまま前半戦は進んだ。均衡を破ったのは、やはり主役だった。前半終了間際に梁さんが待望の先制点を挙げると、場内は大興奮。サポーターはタオルを振り回し、チームメイトは梁さんを担ぎ、ゴールを祝った。
サポーターたちが前半開始時に「30」(入団時の背番号)を表示したコレオグラフィーは、後半開始時にはかれを代表する「10」に変わった。そして、試合中にはサポーターたちに長らく愛されてきた名物チャント「リャンダンス」も披露され、試合を一層盛り上げた。
ゴールの応酬となった後半、梁選手はフレンズでプレー。58分に、梁さんが蹴ったPKがセーブされ、スタンドから悲鳴が響く場面も。62分にフレンズが同点弾を決めると、選手たちがピッチに寝転び、人文字で背番号「10」を作った。
後半ではレジェンズが獲得したPKを上半身だけユニフォームを変えた梁さんが蹴るという珍場面も。そして72分には