米、ウクライナへの動員年齢の引き下げ要求/朝鮮中央通信が非難
2024年12月07日 08:58 対外・国際“現状況を打開する「単純な計算法」”
米国のブリンケン国務長官は4日、ウクライナに対し、ロシアとの戦闘で前線に動員できる男性の対象年齢を引き下げる必要があるとの考えを示した。
ウクライナは、4月以降の制度改正で前線に投入する男性の対象年齢を27歳以上から25歳以上に引き下げた。これに対し、ブリンケン氏は「現在18~25歳の若者は戦闘に参加していない」と述べ、さらなる年齢の引き下げを求めた。
これに対し、朝鮮中央通信は7日に配信した論評で、「現状況を打開する『単純な計算法』」だと批判した。要旨は次の通り。
今、ウクライナでは数多くの青年が軍隊服務を避けて海外へ逃れ、戦場で死傷者が増えたことにより、30歳以下の人口が同国史上、最も少ない世代になったという。
今後、少年期を過ぎたばかりの「素人」まで弾除けとして戦場に駆り出されれば、ウクライナの存亡が決まるのは明白である。
現在、世界の軍事専門家はロシアの特殊軍事作戦の目的の達成は時間の問題であると評しており、米国の「忠実」な戦争突撃隊長であるゼレンスキーさえ自国の軍隊が「失った領土」を取り戻す能力がないと並べ立てている。
しかし、現米執権勢力はロシアの核恐怖は誇張されたものだと言って手先を引き続き戦場へ駆り出したあげく、自らがウクライナに与えた長距離ミサイル使用の承認はあまりにも遅かったという妄言を吐いた。
米国と西側の行為はむしろ、自らを抜き差しならぬ劣勢の陥穽に深く陥れ、ウクライナかいらいの最後の滅亡を早めるロシアの強力な対応措置を次々と招いている。
自他が認める負けた戦場へ手先を最後まで駆り出すのを見れば、やはり強権と専横をこととする米国主人の本性はどうしようもない。
このような主人を信じて代理戦争の苦役に悩まされるウクライナかいらいの境遇が実に哀れである。
米国こそ、自らの覇権野望と利己的目的のためなら、手先を戦争の弾除けに駆り出す「単純な計算法」をもって世界の平和と安定をためらわずに破壊し、全人類を絶滅させる行為もはばからない地球上で最も横暴な悪の元凶であることが再び赤裸々にさらけ出された。
しかし、「単純な計算法」による結果はいつも悲惨であることを米国ははっきり認識すべきである。
(朝鮮新報)