三重同胞奮闘記⑪今日よりもちょっといい明日を/金琴純
2024年12月07日 08:26 暮らし・活動三重県青商会第14回総会(11月30日)に約60人が出席し、金哲奎・第12、13期会長の卒業を見届けた。
全国を飛び回り増やしてきた同志(金会長のファンとも言える)とともに自分の進む道を確固たるものとしたこの2年は、孤独や焦り、周囲への感謝など到底計り知れない感情が自身の中でうごめいた濃い時間だったろう。が、「卒業式」が進む中、変わることのないその表情から胸中は読み取れない。
昨年は「ウリ民族フォーラム2023in三重」準備のため、家族がピリついていたという。知人から送られてきた高級スイカを危険物かもしれないと家族で大騒ぎしたエピソードで会場を笑わせ、長男の秀臣君(18)が父宛の手紙を読みながら涙ぐむ姿を優しく見守り、後輩の幹事にさらっと教訓を垂れながら、三重同胞を愛し愛される会長を全うした。
「ああ見えて、きっと寂しいと思います」。淡々とした表情の裏の顔、きっと妻の絵美さんにだけ分かるのだろう。
さあ、三重同胞社会のロードマップを描いた金(哲)会長から、未来へのバトンが渡された。金龍樹・第14期会長は就任のあいさつでこう決意した。
「今日よりもちょっといい明日を目指す。毎日ちょっとずつ積み重ねていって、いい未来になれば」
ロードマップを手に、支えてくれる同級生の役員幹事たちとともに進むことを選んだ金(龍)会長よ、永遠の青年、青商会たれ!
(「ウリ民族フォーラム2023in三重」と準備過程で活気を取り戻した三重同胞社会。フォーラム後も有志たちの奮闘は続いている。同フォーラム記録係を務めた金琴純さんがかれらの活動をレポートする。不定期掲載)
(朝鮮新報)