緊迫する朝鮮半島情勢を議論/朝大で国際シンポジウム
2024年11月07日 07:00 時事朝鮮大学校朝鮮問題研究センター・現代朝鮮研究室が主催する国際シンポジウム「『新冷戦』のなかの朝鮮半島情勢 – 平和と多極化時代に向けて」が2日、朝大の講堂で行われた。朝鮮問題研究センターは、朝鮮半島情勢をめぐり2018 年6月と19 年6月に講演と討論会「対決から平和へ」、21年11月に国際シンポジウム「朝鮮半島の今を視る」を開催。今回のシンポジウムは第4弾の企画となる。この企画には毎回大きな関心が寄せられ、今回は幅広い同胞、日本市民、研究者およびメディア関係者ら約280人が参加した。
今日、東アジアにおいては、米国、韓国、日本の軍事一体化が進み、朝鮮や中国に対する先制攻撃能力を備えるための軍備拡張、朝鮮国連軍の再活性化政策のもとで、 事実上のアジア版NATOが出現し、地域情勢の緊張を高めている。このような状況において、朝鮮は軍事的抑止力を強化し、対南政策の転換を打ち出す一方、 ロシア、中国との連携を深めてきた。また、 昨年5月以降は朝・日首脳会談を目指す日本に対する反応も示してきた。
昨今の東アジア情勢を踏まえて開催された今回のシンポジウムでは、朝鮮半島情勢に関する多角的な視点が示されるとともに、平和と多極化に向けた展望と課題が深く議論された。
第1部では、朝大政治経済学部の文泰勝准教授の司会のもと、5人のパネリストたちが報告した(詳報)。