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〈私が見た朝鮮 6〉ゾーイ・ステファンズさん(英国)

2024年11月05日 09:15 私が見た朝鮮

心開き、人間らしさに触れて

中国・北京を拠点とする旅行会社Koryo Toursに務める英国出身のゾーイ・ステファンズさん(30、同社マーケティング・マネージャー兼ツアー・リーダー)は、観光客とツアーガイドとして朝鮮を約30回訪問したことがある。オンラインインタビューで訪朝経験について語ってもらった。(まとめ・李永徳)

疑心から関心に

白頭山の天池を背景に、チョゴリ姿で朝鮮国旗を掲げるゾーイさん(写真はすべて本人提供)

いつだったか、旅行先の中国で朝鮮の人々を見たことがある。当時、「朝鮮」から連想したのは、政治的なことやクレイジーなイメージだけ。なので、中国で朝鮮人を見たときは「本物だ!」と衝撃を受けた。しかし、ふと自分の反応に違和感を覚えた。なぜ朝鮮人をセンセーショナルな存在として捉えているのか。当時の自分は結局、朝鮮で日常生活を営む人々について考えが及んでいなかった。

私が日本に住んでいた20代前半の頃、母国の英国にはシリア難民問題の影響が及んでいた。日本の友人たちは「英国に行きたいけど今は危険だから」と言った。その言葉にショックを覚えた一方、メディアの影響力がいかに大きいかを思い知らされた。現実にその国に行くと、状況はまったく違うことがある。それは朝鮮にも当てはまることではないか。メディアが伝えるようなことが本当にあるのか。私は自分の目で朝鮮を見てみたくなった。

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連載「私が見た朝鮮」