在日朝鮮人運動を力づける火種に/文芸同結成65周年記念祝賀宴
2024年11月20日 09:00 文化在日本朝鮮文学芸術家同盟(文芸同)の結成65周年を記念する祝賀宴が16日、東京都の東天紅で行われた。ここに総聯中央の朴久好第1副議長兼組織局長、総聯東京都本部の高徳羽委員長をはじめとする来賓たち、文芸同中央の尹忠新委員長をはじめとする同盟員たち文芸愛好家たちが参加した。
文芸同は、散逸していた在日朝鮮人作家・芸術家たちをまとめる団体として1959年6月7日に結成された。
記念ビデオの上映で始まった祝賀宴では最初に、朝鮮文学芸術家総同盟(文芸総)中央委員会から送られてきた祝電を文芸同中央の徐正人副委員長が紹介した。
朴久好第1副議長が祝いのあいさつをした。
第1副議長は、結成65周年を迎えた文芸同の同盟員、関係者たちに祝福の言葉を述べながら、文芸同の65年におよぶ歳月は異国でも祖国・朝鮮の文芸政策に立脚しながら民族文化を守る運動を牽引してきた月日であったと語った。
第1副議長は、その伝統を継いでいくためには、若手作家・芸術家の育成に注力し、幅広い同胞たちが携わる大衆的な文芸運動を繰り広げていくことが大切だと強調。文芸同が、組織の機能と役割を高め、民族的アイデンティティーを守り抜く運動の先頭に立つことへの確信を表明した。
続いて、尹忠新委員長があいさつした。
尹委員長は、数多くの名作を世に遺した先代たちの代を継いで、活動に献身してきた同盟員、後援会メンバーたちに謝意を表した。そのうえで今後、同盟員たちが朝鮮の海外作家としての自覚を持ち、在日朝鮮人運動を力づける火種となり、文芸運動を同胞たちが主体となる参加型の運動にしていくことに言及。また、来年に迎える総聯結成70周年を文学芸術部門での明確な活動成果をもって輝かせようと呼びかけた。
文芸同中央の金喜栄顧問が乾杯の音頭をとり、宴会が始まった。宴会では、文芸同中央・文学部の韓誠宇委員、文芸同中央・書芸部の李裕和部長と梁哲順さん、文芸同東京・舞踊部の桂栄順部長、東京朝鮮吹奏楽団のメンバーが発言した。登壇者たちは、近年の活動を報告しながら、これからも在日朝鮮文芸活動を盛り上げていく抱負を語った。
宴会の最後には小公演が行われた。参加者たちは民謡や「われらの誇り限りなし」の歌声に合わせて踊りの輪を広げながら、総聯隆盛の新時代を切り拓いていく決意を新たにした。
(高晟州)