朝鮮とロシアが包括的戦略パートナーシップ条約を批准
2024年11月12日 11:38 対外・国際批准書交換で発効
朝鮮中央通信によると、今年6月19日に平壌で締結された「朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦間の包括的戦略パートナーシップに関する条約」が朝鮮国務委員長の政令で批准された。
朝鮮の国家元首は、2024年11月11日、政令に署名した。
一方、ロシア側も同条約を批准した。プーチン大統領が提起した条約を批准する法案が10月24日に国家会議(下院)で、11月6日に連邦会議(上院)で採択され、プーチン大統領が9日、同条約の批准法に署名した。
金正恩総書記とプーチン大統領が署名した包括的戦略パートナーシップに関する条約は23条から構成され、「全地球的な戦略的安定と、公正で平等な新しい国際秩序の樹立を志向し、互いに緊密な意思疎通を維持し、戦略的・戦術的協同を強化する」(第2条)という内容や、「正義が貫かれ多極化された新たな世界秩序を樹立することを目指すこのような政策を実現するうえで積極的に協力する」(第6条)という内容が明記されている。
また、第4条では、「双方のうち、一方が個別的な国家、または複数の国家から武力侵攻を受けて戦争状態に瀕する場合、他方は国連憲章第51条と朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦の法に準じて遅滞なく自国が保有しているすべての手段で軍事的およびその他の援助を提供する」と定めている。第10条では、貿易、投資における協調のほか、宇宙、生物、平和的原子力、人工知能(AI)、情報技術などの科学技術分野で交流と協力を発展すると定めた。
第22条は、同条約が批准を受けなければならず、批准書が交換された日から発効すると規定している。
第23条は、この条約の効力は無期限で、双方のうち、一方がこの条約の効力を中止しようとする場合、これについて他方に書面で通知しなければならないと規定している。
(朝鮮新報)