〈第46回コマチュック〉朝大生がサッカー教室/育成部門の選手を対象に【動画】
2024年11月10日 10:18 スポーツ
「第46回在日朝鮮初級学校中央サッカー大会」(コマチュック大会)(11月7~9日、大阪)の最終日、本選部門の熱い試合の傍らでは育成部門の選手たちを対象としたサッカー教室が行われていた。約130人の児童が参加し、朝鮮大学校体育学部4年のサッカー部員7人がコーチを務めた。
朝大生によるサッカー教室が大会中に実施されたのはコマチュック史上初めてのことだった。在日本朝鮮人サッカー協会は、育成部門の試合がない大会3日目を育成部門の選手たちがより有意義に過ごせるようにと、この企画を考案。朝大側も二つ返事で依頼を引き受けた。
教室ではまず、地域や学年に関係なく児童たちが22チームに分けられた。児童たちは鬼ごっこで身体を温め、対決形式のパス練習やミニゲームを行った。最後は児童130人対朝大生7人の大ゲームが実施された。試合は2-1で児童たちの勝利。結果発表と同時に、児童たちが元気いっぱいに歓喜の声を上げた。2時間に渡って実施されたサッカー教室は、終始大盛り上がりだった。
埼玉初中の安柱淵さん(初5)は、「朝大生に勝ちたかったから、大ゲームに全力で臨んだ」と言いながらも、「朝大のヒョンニムたちの足が速くて、とても勝てる相手じゃなかった」と話した。安さんは楽しい時間だったと満足気に語り、来年のコマチュック大会に向けて「パスの正確性を上げたい」と目標を語った。
教室の責任者を務めた鄭勇志さん(体育学部4年)は教室を終えて、「ボールを止めて蹴るという基礎はもちろん、何よりもサッカーの楽しさを、未来ある育成部門の選手たちに伝えたかった」と明かした。そんな鄭さんにとって、「コマチュックは原点」だという。コマチュック大会の思い出話は今でも朝大でするのだとか。「今回、教室に参加してくれたコマ選手たちが、朝大生たちの姿を見て中、高級部、そして大学までサッカーを続けてくれたら本望だ」(鄭さん)
(朴忠信)
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