〈第24回日朝教育シンポ〉民族教育の背景と意義を共有/記念講演とパネル討論
2024年11月08日 08:30 交流 民族教育第24回日朝教育シンポジウム(3日、北海道初中高)の全体会では記念講演とパネル討論「北海道民族教育の未来を展望する」が行われた。
市民の力を集めて
記念講演でははじめに、今年で結成20周年を迎えた北海道朝鮮学校を支える会(以下、支える会)の松倉由美子事務局長が登壇した。
松倉事務局長は、支える会結成の経緯を振り返り、現在の取り組みを紹介した。支える会は、97年から始まった日朝友好促進交換授業会を通じて、朝鮮学校のおかれた状況を知った市民たちが処遇改善を訴えるために04年に結成した。現在は雪かきから行政への要請活動まで多岐にわたる支援を行っている。
松倉事務局長は「在日朝鮮人と朝鮮学校を取り巻く諸問題は、日本による植民地支配が根源にある。日本政府は朝鮮に謝罪と賠償の責任があるにもかかわらず、真逆の政策をしている。この問題を日本人の問題として考えながら、子どもたちが安心安全に学べるよう各地の団体と連携していきたい」と語った。
続いて、在日本朝鮮札幌地域商工会の李紅培理事長と一乗寺住職の殿平善彦さんが、北海道における朝鮮人強制連行の歴史と遺骨奉還の運動について講演した。