長生炭鉱水没事故/無責任の姿勢を通す国、責任果たす市民たち
2024年10月30日 10:16 歴史 社会海底に残る遺骨、必ず故郷へ
戦時中、朝鮮人136人を含む計183人が犠牲となった山口県宇部市の海底炭鉱「長生炭鉱」。炭鉱での水没事故を真相究明するうえで、その手掛かりとなる数少ない遺跡が、床波海岸からみえる2つの太い柱「ピーヤ」(炭鉱の排気・排水筒)だった。事故から82年が経過し、新たに、炭鉱の入り口である坑口跡が見つかった。それは、無責任の姿勢を通す国とは異なり、責任を果たそうと遺族や犠牲者らに向き合う市民たちによってだった。
政府に発掘迫る思い
真相究明活動の中心には、