韓国の無人機、平壌への侵入経路を実証/朝鮮国防省代弁人が最終調査結果発表
2024年10月29日 12:19 軍事朝鮮中央通信によると、朝鮮国防省の代弁人は27日、朝鮮の首都圏領域で発見された韓国の無人機の離陸地点と侵入経路、侵入目的を実証した主権侵害挑発事件の最終調査結果を発表した。
韓国は同3、9日、10日に無人機を平壌市上空に侵入させ、数多くの反朝鮮政治謀略扇動ビラを散布する重大な主権侵害挑発行為を強行した。この領空侵犯事件と関連し、18日には朝鮮国防省代弁人が、13日に兄弟山区域西浦1洞第76居住人民班地域で墜落した無人機の残骸が発見されたとし、韓国の無人機であることが科学的に確定したと発表。その後も韓国の無人機に対する朝鮮の捜査機関の調査は続けられていた。
朝鮮国防省代弁人によると、世界が公認する軍事的手段である無人機による重大主権侵害挑発事件の真相を科学的に、徹底的に究明することに関する朝鮮政府の指示に従って、今回国防省と国家保衛省をはじめとする当該の専門機関が網羅された連合調査グループが、墜落した韓国の無人機の残骸から飛行制御モジュールを完全に分解し、飛行計画および飛行履歴資料を全面的に分析した。
連合調査グループが行った韓国の無人機の飛行制御プログラムに対する分析の結果、無人機を平壌市上空にまで不法侵入させた事件の責任を回避してきた韓国軍部の正体が立証された。
収集された証拠資料には、2023年6月5日から2024年10月8日の間に作成された238の飛行計画および飛行履歴があり、その中で10月8日の資料を除いた残りの資料はすべて韓国の領域内で飛行した資料だった。
飛行制御プログラムに対する分析によると、飛行計画を作成するとき、反朝鮮ビラの散布計画も作成するようになっており、散布計画に反映された位置に到達すれば飛行制御モジュールは散布機器に電気的信号を与えるようになっている。
また、8日に朝鮮に侵入して墜落した韓国の無人機の飛行資料番号を分析したところ、無人機には反朝鮮ビラ散布計画と散布した履歴が正確に記録されていた。
8日23時25分30秒、白翎島から離陸して朝鮮の領空に侵入した無人機は、黄海南道長淵郡と椒島周辺の海上を過ぎてナムチョアプ島周辺の海上まで飛行して変針し、南浦市千里馬区域の上空を経て平壌上空に侵入したことが解明された。無人機は、9日1時32分8秒に、外務省庁舎と地下鉄の勝利駅の間の上空に、1時35分11秒に、国防省庁舎の上空に反朝鮮ビラを散布した。
確定された客観的かつ科学的な証拠資料は、発見された無人機の侵入目的が反朝鮮ビラの散布であり、敵対的主権侵害挑発行為の主体、その施行者が明白に韓国の軍部であることを暴露していると同通信は伝えた。
国防省代弁人は、韓国軍部の危険で無分別な政治的・軍事的挑発行為に対する最後の警告はすでに下されたと再三強調した。そのうえで、「朝鮮に対する主権侵害行為が再発する場合、あらゆる災難の根源地、挑発の原点はわれわれの過酷な攻勢的行動によって永遠に消え去るだろう」と警告した。
(朝鮮新報)