〈在日発、地球行・第4弾 3〉置かれた境遇に心重ね/ヨルダン
2024年10月29日 07:30 在日発、地球行過去の連載記事はこちらから▶︎ 在日発、地球行・▶︎〈第1弾〉、 ▶︎〈第2弾〉、▶︎〈第3弾〉
正式名称:ヨルダン・ハシェミット王国。首都:アンマン。人口:約1134万人。面積:約8.9万㎢(朝鮮の約0.7倍)。言語:アラビア語、英語。民族:大半がアラブ人。渡航方法:朝鮮籍の筆者は入国が2回可能なダブルのe-Visaを60JD(約1万2千円、1JD=約200円)で取得。中継地であるアラブ首長国連邦のザイード国際空港では、トランジットエリアでの滞在が8時間以内のためトランジットビザは必要無し(2024年8月時点)。
歴史の痛みに寄り添う
首都アンマンのダウンタウンからバスで20分、ワヒダッド難民キャンプ周辺に着いた。1955年に設置されたワヒダッド難民キャンプは、ヨルダンに10カ所ある公式のパレスチナ難民キャンプのひとつ。ここには、48年のイスラエル建国により故郷を占領され、民族浄化の憂き目に遭い、ヨルダンへと逃れてきたパレスチナ人やその家族らが住んでいる。
難民キャンプと言えば、荒野に無数のテントが立ち並ぶ光景をイメージするかもしれない。ヨルダンに設置されている大多数の難民キャンプも当初はそうであった。しかし、月日が経つにつれ仮設シェルターが設置され、コンクリートの住居が建てられた。この過程でワヒダッドキャンプの姿も大きく変わった、と私は聞いていた。
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