白頭山天池にツキノワグマ出没/朝鮮中央テレビが報道
2024年10月25日 13:37 共和国十数年ぶり、“非常に稀”と専門家
朝鮮中央テレビは24日20時のニュースで、19日7時15分ごろに白頭山天池にツキノワグマが出没したと報じた。
現地の住民によると、出没したクマは体重およそ250~300キログラムで、嚮導峰の方から天池に降り、5分ほど池に浸かった後、将軍峰の方へ去っていったという。
朝鮮中央テレビに出演した金日成綜合大学のチェ・ジョンシクさん(アカデミー会員候補、教授、博士)によると、人里離れた森の中に生息するクマが、木々がなく開かれた空間の白頭山天池一帯に現れるのは非常に稀な現象だという。このような現象は十数年前に一度、確認された。
また、白頭山一帯に生息するクマの種類としてはヒグマの生息数が多く、ツキノワグマが確認されることも稀だという。
チェさんは、冬眠(12~4月)を控えたクマはこの時期、栄養を蓄えるため魚を獲るなどして冬支度を行い、また水遊びも好むため、降水量が少ないこの時期に水を求めて天池に出没したのではないかとの見解を示した。
また、白頭山は登山者も多いためクマの被害に注意すべきだと付け加えた。
(淑)