参加者の声/川崎初級新校舎竣工式
2024年10月25日 09:10 民族教育「自分を育ててくれて今も続く縁を結ばせてくれた同胞社会を守るためには、ウリハッキョを守らければならない」という思いで募金運動に加わった黄玉順さん(74)は「学生時代は木造の校舎だった。竣工した新校舎の中に入ると明るくて現代的な印象を受け、驚いた」と話す。黄さんは「困難が多い時期なのに児童たちが素晴らしい教育環境で学べるように、地域の同胞たちが努力を重ねた結果、新校舎が竣工した」としながら、「ここで学んだ子どもたちが、日本の地でも自分が朝鮮人だという自負心を忘れずに活躍してほしい」と目を細めた。
女性同盟神奈川・川崎支部中留分会の副分会長を務める韓明順さん(59)は「募金運動の一環で同胞宅を訪問したが不在の時もあった。しかし、翌日にその同胞が私たちのところを訪れて募金に協力しくれるなど、同胞たちは積極的に立ち上がった」と言う。その背景には先代たちの伝統があるという韓さんは「分会の同胞宅数は過去に比べると少なくなっているが、今できることを探して学校の児童数増加に貢献し、トンネの誇らしい伝統を継いでいきたい」と力を込めた。