海自の最新鋭潜水艦進水を批判/朝鮮の国際安保問題評論家
2024年10月16日 17:08 対外・国際14日発朝鮮中央通信は、国際安保問題評論家キム・リョウォン氏の「日本の『再侵略』号は沈没を免れないであろう」と題する論評を配信した。要旨は次の通り。
4日、日本の海上自衛隊の主力艦として正式に就役する最新攻撃型潜水艦「ちょうげい」が海上に実体を現した。
日本が今回、進水した潜水艦は、2030年まで8隻建造を目標に掲げている攻撃型潜水艦「たいげい」型の5番艦で、排水量や潜航能力、探知性能などが既存の艦船に比べてはるかに向上したばかりでなく、重量魚雷と対艦ミサイルも発射できるように設計されたという。
日本が威嚇的な実体を海に進水させているのは、地域の安保環境を害するもう一つの危険極まりない行為である。
22年に潜水艦22隻体制を確立した以降、日本が次々と攻撃型潜水艦を建造しているのは、このような潜水艦に新しく開発する長射程ミサイルと誘導弾を搭載して先制攻撃の迅速性と実効性を高めると同時に、海上作戦能力を向上させて制海権を握る目的から発したものである。
これは、日本が「大東亜共栄圏」実現の野望を依然として追求していることを実証している。
空母と新型イージス艦、最新型潜水艦の保有、各種のミサイルと新世代戦闘機の開発など先端攻撃兵器の配備に熱を上げ、宇宙と海、サイバーを含むすべての領域へと拡大されている日本の軍事的膨張は、国際社会はもちろん、日本国内でも深刻な憂慮をかき立てている。
日本が折に触れ、「周辺脅威説」を大げさに言い立てている究極の目的も、積極的な対米追従で地域の地政学的安保のバランスを系統的に蹂躙、破壊している自らの軍備増強策動に適法性と当為性のベールをかぶせようとするところにある。
日本が「戦後最も厳しくて複雑な安保環境」を鼓吹し、アジア太平洋地域で軍事作戦の半径を少しずつ拡大するほど、地域諸国の大きな不信と反感だけを招き、これは必ず島国の地政学的および戦略的孤立へつながる。
自らの覇権を維持するために目下の同盟国を危険な死地に猪突猛進する操り人形、弾除けにつくろうとする米国に追随して大洋を汚している日本の「再侵略」号は、沈没の運命を免れないであろう。
(朝鮮新報)