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笹の墓標強制労働博物館、開館記念式典関係者、参加者らに聞く

2024年10月05日 14:19 歴史

“過去を見つめ友好の未来をつくる”

4年前に積雪の重みで倒壊した歴史資料館・笹の墓標展示館を引き継ぐ笹の墓標強制労働博物館が開館した。開館記念式典(9月28日)では、これまで笹の墓標展示館の活動に取り組んできた参加者や若者たちが新施設を中心にこれからも強制労働の歴史を伝えていく思いを新たにした。

式典参加者たちは博物館内を見て回った

歴史発掘の道のり

1935年から1943年にかけて幌加内町朱鞠内地区では雨竜ダム建設と名雨線鉄道工事に朝鮮人と日本人数千人が動員され、200余人が犠牲となった。当時、遺骨は朱鞠内の共同墓地の奥に埋められた。

1976年、東アジア市民ネットワークの殿平善彦代表(笹の墓標展示館再生実行委員会共同代表)が住職を務める一乗寺(北海道深川市)に事務局を置く空知民衆史講座の人々が光顕寺で犠牲者の位牌80基余りを発見し、犠牲者埋葬地を調査。1980年から4年連続して、朱鞠内住民と空知民衆史講座により笹薮の下から16体の遺骨が発掘され、遺族を探して届ける活動が続いた。

95年には光顕寺が解散し、光顕寺に朱鞠内の強制労働の歴史を伝える笹の墓標展示館を開設。犠牲者の遺骨を安置し、犠牲者の遺骨を発掘する事業を継続して進めた。また97年からは在日同胞、日本、韓国、アイヌの若者たちを中心とした東アジア共同ワークショップが始まり、

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