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民族教育の開花期を朝大から/学生寮建設委員会結成

2024年09月21日 09:00 民族教育

朝鮮大学校創立70周年に際して

朝鮮大学校の学生寮建設委員会結成会議が14日、同校の記念館講堂で行われた。

学生寮建設事業は、2年後に迎える大学創立70周年記念事業の一環として21年から準備されてきた。会議では、新しい学生寮建設と耐震補修を含む計画が発表された。

朝鮮大学校の学生寮建設委員会結成会議が同校の記念館講堂で行われた。

会議には韓東成学長、李清敏理事長をはじめとする理事、朝大同窓会の李英一会長と各学部同窓会の役員、朝大教職員らが参加した。

会議では、本会議に際して製作された映像が上映されたあと、李清敏理事長が学生寮建設準備委員会の事業報告を行った。

学生寮のほとんどは1960、70年代に建設されたもので、老朽化が進んでいる。大学では2021年にすべての学生寮に対する耐震診断を実施し、23年から常任理事会と同窓会役員協議体でこの問題を重ねて協議してきた。今年には副理事長、同窓会役員協議体メンバー、大学教職員で学生寮建設準備委員会を立ち上げて2、4、7月の3回にわたり建設問題の討議を本格化させた。

7月の準備委員会では、新しい学生寮建設と耐震補修工事を含む学生寮の改築・改修計画案を立てた。

新築する学生寮の内部構造は、集団生活と個別生活が両立できるよう共同区域と個室を併設するようにし、寮の周辺を公園のようにする設計案を立てた。

準備委員会ではまた、すべての寮の部屋に冷房設備を設置する案件が討議、決定された。

理事長は、このような経過について報告し、次のような案を提示した。

まず、25年2〜6月にかけて2、4、5、8号館のすべての部屋に冷房設備を設置し、9月まで2号館の耐震改修工事を実施する。

次に、26年4月に1号館と3号館の改築工事を開始し、27年3月に完工する。

最後に、27年4〜9月にかけて4号館の耐震補修工事を実施する。

5、6,8号館の改修および用途については今後、引き続き協議する。

理事長は、この事業を推し進めるため募金の目標額を5億8千万円に設定するとし、無から有を創造した1世同胞の精神に習い、同胞社会の未来を培う朝鮮大学校学生寮建設事業を全同胞の関心のもとで推し進めていくと強調した。

理事長は、今回の事業を単に大学の施設更新とみなすのではなく、民族教育の輝く開花期を朝鮮大学校から拓く反転攻勢に、各階層の同胞たちの限りない力を結集する事業として捉え、未来のため働くとし、建設委員会のすべてのメンバーが心と力を一つにして、大学を在日朝鮮人運動の未来を担う大学、同胞たちが子どもたちを安心して任せられる大学に強化発展させるうえで土台となる学生寮建設事業を成功させることを熱く呼びかけた。

朝鮮大学校の学生寮建設委員会結成会議が同校の記念館講堂で行われた。

会議では、李俊植副理事長が学生寮の改築・改修案と募金事業について説明し、李正愛理事(学父母)、李豊海教員(経営学部)が討論した。

続いて、金奉吉副理事長兼同窓会副会長が学生寮建設委員会の構成について発表した。

共同委員長に李清敏理事長と、李英一朝大同窓会会長を選出し、大学副理事長と同窓会副会長をはじめ17名が副委員長を務める。委員は91人で、引き続き補充する。

また、同委員会事務局長は朴俊英副学長が務め、建設分科責任者を李清敏共同委員長が、募金分科責任者を李英一共同委員長が担う。

会議では、学生寮建設事業のキャッチコピーを「70年の自負、100年に向けた自信」にすることが決まった。

最後に、李英一共同委員長があいさつした。

李共同委員長は、朝鮮大学校があってこそ主体性と創造性、実践力を備えた立派な活動家たちが在日朝鮮人運動と同胞社会、民族教育を継承していくことができるとし、学生寮の建設は、単に老朽化した施設を更新する次元の問題ではなく、民族教育の灯を守る象徴的な事業だと強調。より多くの同胞が建設事業に寄与できるよう奮闘しようと呼びかけた。

会議後、学生たちによる公演、小宴が行われた。

朝鮮大学校の学生寮建設委員会結成会議が同校の記念館講堂で行われた。

(文・姜イルク、写真・盧琴順)

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