〈関東大震災朝鮮人虐殺101年〉群馬・藤岡で市民慰霊祭
2024年09月16日 14:17 歴史“国家犯罪への反省示さねば”
関東大震災朝鮮人犠牲者(藤岡事件)101周年市民慰霊祭が14日、群馬県藤岡市の成道寺で行われた。藤岡事件を学び伝える会が主催した慰霊祭には、総聯群馬県本部の李和雨委員長をはじめとした県内の同胞、日本市民ら110人が参列した。
群馬県では、今から101年前の関東大震災当時、地震発生数日後に朝鮮人が虐殺される惨事が起きている。1923年9月4日に倉賀野で1人、また9月5日から6日にかけて、当時の藤岡町(現・藤岡市)では地元警察署で「保護」されていた朝鮮人17人が、自警団に暴行されたあげく皆殺しにされ、凄惨に命を落とした。翌24年、その17人が埋葬され、慰霊碑が建立されたのが、慰霊祭会場となる成道寺だった。慰霊祭は、「藤岡事件」と呼ばれたこの惨事を反省、記憶しようと同年から藤岡町の主催で行われ、一時中断期を経て、震災70年となる1993年、日朝友好連帯群馬県民会議(県民会議)により再開された(17年からは「藤岡事件を語り継ぐ市民の会」と共催)。30回目を数えた昨年の100年慰霊祭は、県内の20以上の団体が名を連ねた。
一方で今年は、同慰霊祭とは別途行われてきた日朝協会群馬県支部(「藤岡事件を学ぶ会」と共催)による慰霊祭と合同し行う方向で協議が進められ、新たに「藤岡事件を学び伝える会」が結成された。また慰霊祭の名称も市民慰霊祭に変更、同団体が主催する初の市民慰霊祭となった。
慰霊祭では