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〈その輪を広げて①インタビュー〉ムジゲ会・申桃順会長

2024年09月04日 13:12 暮らし・活動

障がいあってもチョソンサラム

障がいのある子どもを育てる同胞家族ネットワーク・ムジゲ会の「全国」交流会が9月21日から23日にかけて東京の国立オリンピック青少年総合センター(渋谷区)で行われる。来年で発足30周年を迎えるムジゲ会。来たる交流会に向けて、ムジゲ会30年の歩みと当事者たちの思いに迫る。(全4回)

「お茶会」が大きな団体に

2014年に行われたムジゲ会「全国」交流会のようす(写真はすべて月刊『イオ』提供)

ムジゲ会は、発起人である申桃順会長(61)が障がいのある子を持つオモニ1人ひとりに電話をかけていくことからはじまった。ムジゲ会の立ち上げから現在まで、そして10年ぶりに開催される「全国」交流会に向けた期待について申さんに聞いた。(聞き手・康哲誠)

ムジゲ会はなぜ発足されたのか。

どうして自分だけ障がいを持つ子どもが生まれてきてしまったのだろうーー私はそれまで同胞社会で障がい児を見たことも聞いたこともなかったため、ダウン症の子を授かった時はそう思った。

しかし、少しアンテナを張ってみると障がいを持つ子は同胞社会にたくさんいた。人づてに、障がい児のいる同胞宅に電話をかけ、「子どもをどのように育てていますか」と話を聞いた。子を授かって2年半が経った1995年8月頃だ。それから

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