チャリティー公演「響」/同胞有志らが発起
2024年09月01日 09:35 文化500人を魅了する演出/東京中高生徒らが堂々の演奏
8月21日、同胞や日本の市民ら500人が観覧し盛況の中で幕を閉じた東京朝鮮中高級学校管弦楽団チャリティーコンサート「響」―HYANG―(東京)。同公演の開催の背景には、民族教育を支えるために励む同胞たちの熱い思いがあった。
音楽を通じて理解を
今回の公演のきっかけとなったのは、昨年12月、管弦楽団の公演を観覧した有志たちにが、より多くの人々に生徒たちの姿を見てほしいと思った。
その後、民族管弦楽部に所属する生徒の保護者らを中心に実行委員会が発足され、公演を上げることが正式決定。実行委では「民族教育の実状を伝え、朝・日の市民らの間で親善友好を深めること」を開催目的に掲げ、この間準備に奔走してきたという。
当日は、そうした実行委メンバーらの思いが公演全体を通して感じられるようなステージで彩られた。中でも、初めて朝鮮の音楽に触れる日本の来場者のための趣向に凝らした演目に、場内からは多くの声援と拍手が注がれた。