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〈関東大震災朝鮮人虐殺101年〉朝・日大学生が要請

2024年08月31日 09:00 在日同胞 社会 歴史

都が率先して差別の是正を

朝・日大学生が要請文の提出を行った

「朝鮮人虐殺の歴史を記憶し朝鮮人差別に反対する朝・日大学生一大行動~トルパプロジェクト~」が8月27日にデモと都庁前での抗議行動を行った。28日には、小池百合子都知事宛に要請文を提出した。

要請には、留学同中央の宋知樺国際部長をはじめとする朝・日大学生の代表たち6人が参加した。要請では、都知事宛の要請文を、伊集院隆史さん(明治大学1年)が読み上げ、都の担当者に手渡した。

要請文は、関東大震災朝鮮人虐殺から101年の年月を経ても日本政府による真相調査や国家的な賠償は果たされないどころか、史実を否定しようとしている現状を指摘。また、都も真相調査を行わず、都知事は8年間も追悼式典への参加はおろか追悼文の送付を拒否し続けているとし、虐殺された朝鮮人の尊厳だけでなく現在の在日朝鮮人の尊厳をも奪っていると批判した。一方で要請文は、東京都が朝鮮学校への補助金不支給措置などの差別政策を講じて差別や迫害を助長しているとし、「首都・東京から是正していく必要がある」として3つの要求を提示した。

①関東大震災時の朝鮮人虐殺が国家や行政、警察や軍によって引き起こされたものであることを正式に認め、都内での被害実態に対する真相調査を即時行うこと。

②都知事が都内で行われる関東大震災時朝鮮人虐殺犠牲者追悼式典に参席し、人為的に亡くなることとなった被害者とその遺族に対する追悼の意を述べること。

③東京都として朝鮮学校補助金不支給措置をはじめとする朝鮮人差別政策を是正し、ヘイトスピーチ、ヘイトクライムの発生防止措置を取り、在日朝鮮人の民族的権利を保障すること。

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