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〈関東大震災朝鮮人虐殺101年〉“加害の過去を反省し、差別是正を!”

2024年08月31日 09:00 歴史 社会

抗議行動でのリレートークで

抗議の声を上げる朝・日大学生

8月27日、「朝鮮人虐殺の歴史を記憶し朝鮮人差別に反対する朝・日大学生一大行動~トルパプロジェクト~」ではデモに続き、都庁前で抗議行動が行われた。その場では加害の過去を省みず、一貫した朝鮮人差別政策をとり続ける日本政府に対し、都内のみならず京都や愛知など各地から集まった100人を超す青年たちのシュプレヒコールが鳴り響いた。

都庁前に響く若者の声

都庁前で行われた抗議行動では、7人の参加者がマイクを握った。

はじめに、金世鎭さん(留学同京都、22)が発言した。

金さんは高級部生の頃、駅のホームでヘイトスピーチを浴びせられた被害を打ち明けながら、「当時、恐怖心と憤りで胸がいっぱいだった。その感情から逃げるのではなく、正しい歴史を学び続けることが大切なことだと考えた」と話す。そして、ヘイトが蔓延し、関東大震災朝鮮人虐殺はなかったという歴史否定論者が後を絶たない現状に対して「虐殺の被害を受けた民族の一員として正しい歴史をいつまでも語り続ける。在日朝鮮人が当たり前に生きられる社会にするために闘い続ける」と力を込めた。

続いてマイクを手にしたのは山田姫奈詩さん(金城学院大学3年)。山田さんは差別感情が犯行動機となったウトロ放火事件と関連した同地区へのフィールドワークをきっかけに朝鮮人差別について知った。以降、自分にできることとして家族や友人に差別が続いていることを伝え、地域の在日朝鮮人たちと学びを深める活動をしている。山田さんは「関東大震災朝鮮人虐殺について国から説明を行い、認めて謝罪するべき。そして、今を生きる日本人たちが過去の虐殺を知る機会を与え、向き合っていくべきだ」と語った。

都庁前でリレートークが行われた

金泰瑛さん(留学同東京、22)は「京都中高の同級生には京都第1初級(当時)への襲撃事件を機に、今でもトラウマをもっている学生がいる。また、自分も差別発言を受けたことがある」とし、在日朝鮮人へのヘイトが当然のようにまかり通っている現状に異を唱えた。その上で「差別や抑圧は今も続いている」とし、東京都が差別是正に向けて踏み込んだ対応をするよう強く求めた。

「日本軍性奴隷制問題に関するスタディーツアーをきっかけに、日本人としての加害性、特権性に気づき、朝鮮の歴史を勉強し始めた」と語るのは熊野功英さん(一橋大学大学院修士3年)。熊野さんは

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