〈私が見た朝鮮 5〉ドナルド・コーターさん(在ロシア米国人)
2024年08月30日 08:20 私が見た朝鮮新型コロナウイルス対策が世界的に緩和されるにつれ、朝鮮を訪れる外国人が徐々に増えてきた。実際に足を運んでこそ、先入観や固定観念にとらわれずその国を正しく知ることができる。アジア、アフリカ、ラテン・アメリカなど世界各国の人々が見た朝鮮の素顔、現地で抱いた思いとは−。(聞き手・李永徳)
「ファンタスティック!」、取材で念願の地へ
6月中旬、ロシア政府代表団の随行記者として初めて朝鮮を訪れた。実を言うと、訪朝は子どもの頃からの夢だった。
米国で生まれ育った私は、いつからか主流メディアの言説に疑問を持つようになった。そのうちマルクスやレーニンらの著書を読み始め、チュチェ思想に関する文献にも触れた。大多数の米国人は朝鮮を「邪悪な独裁国家」だと呼ぶ。 しかし米国と違い、朝鮮は一度も他国を侵略したことがない。なぜ米国は朝鮮を恐ろしい存在に見せようとしているのか。私はずっと疑問に思っていた。
ジャーナリスト、コンテンツクリエーターになってからは、真の朝鮮を描く映像作品を作ろうと考えるようになった。