〈パリ五輪〉朝鮮ペアが銀メダル獲得/卓球混合ダブルスで快進撃
2024年07月31日 08:34 スポーツ五輪初出場で世界1位に善戦
30日、パリ五輪の卓球混合ダブルス決勝で、朝鮮のリ・ジョンシク(24)、キム・グムヨン(22)ペアが中国の王楚欽(24)、孫穎莎(23)ペアと対戦し、朝鮮選手団のメダル第1号となる銀メダルを獲得した。
世界ランク2位の日本をはじめとする強豪との戦いで快進撃を続けていた朝鮮ペアは、決勝で世界ランク1位の中国ペアを相手に熱戦を繰り広げた。
第1ゲームは中国ペアが優勢となり、6-11で先制されるも、第2ゲームは朝鮮ペアがペースを掴み11-7で取り返す。
中国ペアが得点を決めるごとに大勢の中国人観客から大歓声があがるなか、熾烈な優勝争いを繰り広げるも、中国ペアの戦術に苦しめられ第3、第4ゲームを連取される。キム・ヒョクポン監督は時折、タイムアウトの最後に選手らと握手やタッチを交わし、その励ましに背中を押された選手らは着実に得点を重ねていった。
ゲームカウント1-3と中国ペアが金メダルに王手をかけるなか、第5ゲームでは、勢いに乗った朝鮮ペアが得点を重ねて11-7で奪い返す。第6ゲームは、互いに得点を積み上げる接戦となり、激しく長いラリーが増えるも、巻き返すことはできなかった。
五輪初出場の両選手は、ゲームカウント2-4で敗れたものの世界最強ペアを相手に善戦し、銀メダルに輝いた。
表彰式に続いて行われた記者会見で、キム・グムヨン選手は、「初めてオリンピックに参加し、うれしくもあり、悔しくもある。世界的に1位の中国と対戦して多くを学んだ」と話した。
混合ダブルス決勝に先立ち行われた女子シングルス2回戦では、ピョン・ソンギョン選手が世界ランク16位のニナ・ミッテルハム選手(ドイツ)を4―3で下してベスト16に進出した。第1、2ゲームを落とすも、第3ゲームからは、3ゲームを連取。第6ゲームは奪われるも、第7ゲームを制して勝利を収めた。
3回戦は31日22時(日本時間)から行われ、世界ランク11位のアドリアーナ・ディアス選手(プエルトリコ)と対戦する。
(安鈴姫)