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深まる戦争危機、正しい情勢認識を/停戦71年シンポジウムで

2024年07月25日 09:16 交流

「朝鮮戦争停戦71年国際シンポジウム―戦争危機を克服し、自主、平和へ―」(主催=東アジア市民連帯、22日、連合会館)に登壇したパネラー各氏の報告を紹介する。(まとめ・金淑美)

左から浅井基文さん、李柄輝さん

対南政策転換の背景/李柄輝

朝鮮半島・国際問題研究所副所長の李柄輝さん(朝鮮大学校教授)は、米国の新冷戦政策に基づいて、日米韓の軍事一体化や先制攻撃に向けた軍拡が急速に進み、朝鮮半島で戦争がリアルな実体として迫る中、朝鮮の軍事戦略が核ミサイルの戦術兵器化に変化していると言及。これを踏まえて、朝鮮は米本土を狙う戦略核の強化と同時に、米国に追従し、「吸収統一」を図る韓国との不確実な和解や対話への期待は捨てて、韓国に対する攻撃力を備えることによって米国をけん制し、戦争を抑止しようとしていると指摘した、そのうえで、朝鮮はさらに、戦争抑止の消極的な意味にとどまらず、現在の新冷戦による緊張の臨界を止揚させて、米一極支配から多極化、自主化の流れへと転換させる戦略的意図を持っていると述べた。

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