温室栽培技術を世界レベルに/江東総合温室農場を訪ねて
2024年07月29日 10:00 経済今年3月に竣工し、操業を開始した江東総合温室農場(平壌市)では、平壌市民の食卓に供給される数十種類の野菜が栽培されている。同農場を訪ねると、野菜の安定供給を可能にしている充実した栽培環境や変化する農業分野のワークスタイルが見えてきた。
省力、省エネで生産増加
江東総合温室農場では、キュウリ、トマト、トウガラシ、ナス、カボチャ、スイカ、ハクサイ、キャベツ、ホウレンソウなどの野菜が一年を通して栽培されている。
朝鮮国内の大規模温室農場は、咸鏡北道の仲坪温室農場(2019年12月完工)、咸鏡南道の連浦温室農場(2022年10月完工)に続き3カ所目で、その規模は毎回拡大している。来年には平壌市順安区域の宅庵地区に大規模温室農場の建設が予定されている。
「世界屈指の野菜栽培拠点」(朝鮮中央通信)として、平壌市民の食生活を支えている江東総合温室農場には、生産性をアップするべく省力型の野菜栽培技術が導入された。その生産能力は連浦温室農場の約2倍となっている。
国内で初めて取り入れられたのが、ドラム型の栽培装置と、ドーム型のガラス張り水耕温室だ。