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大人も子どもも“ワクワクドキドキ”/京都子育てイベント「第7回オリニマダン」

2024年07月05日 13:06 民族教育

女性同盟本部子育て支援部が主催/187人で盛況

京都市内在住の38家庭、187人が参加し盛況を博した

京都子育てイベント「第7回オリニマダン」が6月16日、京都初級を会場に行われ、女性同盟京都府本部の朴淳湖委員長、総聯と女性同盟支部の各委員長たち、京都府青商会の徐一繁会長をはじめとする府内の同胞たちが参加した。女性同盟本部子育て支援部が主催し、各支部の子育てサークルが共催した今回のイベントに、京都市内在住の38家庭、187人が参加し盛況を博した。

7回目を迎えたイベントは、「大人も子どももワクワクドキドキが止まらない、笑顔溢れる楽しい空間」をスローガンに開催された。

4つの目標を掲げて

これまで女性同盟本部子育て支援部では、子育て世代の同胞オリニ(幼児)を探し、同胞コミュニティへ繋ぐ活動の一環として、未就学児の子を持つ家庭を対象に、結婚や出産などを契機とする家庭訪問とその後の交流などを行い、常日頃から対象家庭との連携を保ってきた。こうした活動の延長線上に、2009年から2年に1回開催され今回で7回目となる京都全域を対象とした子育てイベント「オリニマダン」がある。

子どもも大人も笑顔がはじける

いまから2年前、女性同盟本部では各支部の子育て支援部部長、副部長、子育てサークル責任者計28人を一つに束ね、子育て支援部の活動を強化・発展させていくために、府内に2校ある初級学区ごとに学区責任者を設け、京都初級学区・金栄恵責任者(伏見支部子育て支援部長)、京都第2初級学区・丁善美責任者(女性同盟本部子育て支援部長、右京支部副委員長)、女性同盟本部・鄭英姫副委員長(子育て支援部担当)の3人からなる本部子育て支援部協議体(以下、協議体)を立ち上げた。

今回の「オリニマダン」開催に向けて、今年1月27日に実行委員会を発足、実行委員は協議体の3人と、子育てサークル全体責任者を務める宋裕華さん(伏見支部子育て支援部副部長)と宋智華さん(右京支部子育て支援部長)の若手2人を含む5人で構成した。

今回、実行委員会が「オリニマダン」の目標に掲げたのは4点。▽各支部の子育てサークルを通じ築き上げてきた対象同胞との連携をさらに深め、幼稚班や学校へ結ぶ場にすること、▽京都全域の対象同胞が一堂に会することで、子育て世代の同級生や先輩・後輩たちがつながる連帯の場を設ける機会とすること、▽子どもたちが「ウリ」について感じる場とすること、▽これらすべての過程を通じて未就学児を持つ同胞家庭との親交を深めることだ。

実行委員会では、この目標に沿って月1回の会議はもちろん、LINEグループを活用した頻繁な意見交換を行うなどして準備を進めた。

格別な力を注いだ宣伝活動(写真は案内チラシ)

とりわけ格別な力を注いだのは、参加の呼びかけと宣伝活動だった。イベントの2カ月前に、繋がりのある対象にLINEを通じてチラシを一斉送信。同時にイベントの対象年齢となる家庭には、京都府青商会をはじめとする府内の関係団体や事業体の協力のもと当日の案内を配布し、イベントへの参加可否の確認をもれなく行った。また参加申請は、Googleフォームを活用し、そのリンクへとつながるQRコードをチラシに添付した。実行委員たちは、当該フォームへの記入内容が反映されるスプレッドシートを通じて、リアルタイムで参加状況を把握し、前日まで対象家庭への積極的な呼びかけを続けた。

インスタグラムで専用アカウントも開設(QRコードから確認可)

また、SNSを通じた宣伝も功を奏した。実行委員の宋裕華、宋智華さんらの提案により、子育てオンマたちにとって断トツのツールであるインスタグラムで専用アカウントを開設。2人の実行委員たちは4月20日から6月末まで、常に流行りの動画を検索、研究し毎週水・金曜の2回にわたって動画を配信した。

チラシ作成においても宋智華さんのセンスが際立った。斬新かつテーマを最大限に際立たせるイラストに加え新たに「ロゴ」も作成し、あらゆる場面で統一して使用した。

協力関係を築くため

こうして迎えた「オリニマダン」当日。受付にきた親子を支部の子育て支援部メンバーが温かく出迎えた。子どもの名前を記入する布シールや、イベントをもれなく楽しむためのスタンプラリー台紙を対象同胞に手渡し、場内へと案内した。また参加者たちがイベントを心置きなく楽しめるよう全体で細かい心配りを心がけた。

新たに作成した「オリニマダン」のロゴ

この日のイベントは2部構成で、1部のブース遊びでは、0歳~5歳までの子どもたちが年齢別に遊べるスペース、キッズスペース、フォトブース、魚つりや輪投げ、的あてを準備し、子育て支援部、幼稚班・初級部の教員たち、留学同専従活動家と学生たちがそれぞれスタッフを担った。

またサプライズ企画として、1部と2部の間に京都中高で理科を担当する朴欣玟教員による「にこにこわくわくサイエンス」ショーが披露された。参加した子どもたちは、ドライヤーでミニ風船の輪を宙に浮かばせながら登場した講師に目を奪われていた。また白い布に覆われた「巨大空気砲」がお目見えするや、子どもたちのテンションは最高潮に。「皆さん一緒に声を合わせましょう~3、2、1、発射!」。カウントダウンの声が場内に響く中、「バフ!」という音と共に、大きなドーナッツ型の白い空気砲が子どもたちの頭上を登っていく。まさしく、ワクワクドキドキが止まらない時間となった。

参加者たちの笑いを誘った演劇「おおきなかぶ?」

続く第2部は、京都初級のバス運転手・田根炳さんのほか、幼稚班の教員、京都朝鮮歌舞団や朝青支部の活動家らによる演劇「おおきなかぶ?」が披露された。童話「大きなかぶ」をモデルに、ハルベ、ハンメと孫、犬、猫、ネズミが登場し、ミッションをクリアしていくストーリーだ。

劇中で披露されたクイズや手遊び「キャベツの中から」、歌「やさいのうた」は、どれも子どもたちが大きな関心と反応を見せるほど、場内は親子たちの歌声、笑い声で満ち溢れた。また劇の終盤には、会場にいる皆が声を一つに「うんとこしょ、どっこいしょ!」と声援を送った。すると、抜けたのは「かぶ」ではなく「おおきな大根」。「こんなに大きな大根ができたから大根キムチでもつくりましょうか?」と問いかけるハンメに、場内からは「大賛成」の声。劇は「ハンメ、モッケッスンミダ!(いただきます)」のあいさつと共に幕を閉じた。

またサプライズで参加者へ、イベント前々日に女性同盟の本部顧問と支部委員長が手作りで漬けてくれた、愛情たっぷりの大根キムチがプレゼントされた。その他にも、フォトブースで撮影した家族写真や子どもたちへのお菓子を帰り際にプレゼントするなど、イベントの隅々まで工夫を凝らした。

児童募集運動を加速

大人気だったサイエンスショー(写真は「巨大空気砲」の発射シーン)

約半年の準備期間、実行委員会ではイベント成功のために、「オール京都」で「京都の全組織を巻き込んでいこう!」と団体間で力を合わせるための努力を惜しまなかった。

イベント後、締めの会で発言した女性同盟本部子育て支援部の丁善美部長は「各機関、団体の垣根を越え、力と気持ちを合わせ、『オリニマダン』という大きなイベントを成功させたことはとても意義深いと感じている。今回、協賛として京都府青商会や金剛保険はじめ多方面からの協力が、宣伝活動においては商工会や青商会の温かい協力があった。今後も京都同胞社会の未来のために皆が協力し合いながら頑張っていきましょう」と、会を締めくくった。

実行委員会では今回の「オリニマダン」が、京都における園児・児童募集運動の勢いを加速させる「大きなステップ」になったと自負している。今後も地道に対象家庭を訪ね、信頼関係を深め、さらには他団体との協力関係を力に運動を展開していく。

【女性同盟京都】

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