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「平和」の看板を掲げた対決の謀議/朝鮮中央通信が非難

2024年06月25日 12:54 対外・国際

世界平和サミットめぐり

ウクライナの提唱により「世界平和サミット」が6月15、16の両日、スイス中部ビュルゲンシュトックで開かれた。仏独英を含む欧州諸国の国家元首や首脳、岸田文雄首相も参加した。ウクライナはグローバルサウスの支持を得てロシアを孤立させたい狙いだったが、BRICSの首脳級は参加しなかった。インドは閣僚級を派遣したが、ブラジルはオブザーバー参加にとどめ、中国は参加を見送った。ロシアは招待されなかった。サミットでは共同声明が採択されたが、インドやインドネシア、メキシコ、サウジアラビア、南アフリカなど10余カ国は声明に加わらなかった。

サミット開催に先立つ同14日、朝鮮中央通信は論評で、「平和を志向する人類の念願まで巧妙に悪用する米国と西側、ゼレンスキー一味の不純な企図がよりいっそう浮き彫りになって国際社会の糾弾を呼び起こしている」と非難した。

論評は、「会議の名称にはもっともらしい外皮をかぶせたが、ウクライナ問題解決の当事国であるロシアの参加もなしに『平和』についてうんぬんすることこそ理に合わない」としながら、「ウクライナが実現の可能性もない『最後通牒』のような内容を会議の議題にしようとするのは相手に対する極度の敵意の発露であり、それを柱にして反ロシア同盟を維持しようとする不純な企図の表現」だと指摘。BRICS諸国をはじめ多くの国が参加を見送ったことについて、サミットが「竜頭蛇尾のようになった」と皮肉った。

ウクライナの攻撃「米の反ロ対決の産物」

一方、同23日、ウクライナ軍が米国から供与された作戦戦術ミサイル「ATACMS」でロシアのクリミア半島セバストポリ特別市を攻撃したことに対し、朝鮮中央通信は25日、「米国の反ロシア対決狂気の直接的産物」だと非難した。

ウクライナによる攻撃で少なくとも子ども2人を含む4人が死亡、151人が負傷。これを受け、ロシアは報復措置を取ることを米大使に正式に警告した。

朝鮮中央通信は、ロシアの人的・物的被害とロシア側の原則的な対応に言及したうえで、「ウクライナ軍の蛮行は、莫大な殺人装備を提供し、自らが供与した武器でロシア領土を打撃できるように、ウクライナを無謀な攻撃へと追いやった米国の反ロシア対決狂気の直接的産物」だと糾弾した。

(朝鮮新報)

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