民族教育のための活動を総括/兵庫朝鮮サッカー協会第9回総会
2024年05月31日 09:20 スポーツ“子どもたちの楽しむ姿が原動力”
5月25日、兵庫朝鮮サッカー協会第9回総会が兵庫県内の飲食店で開かれた。ここに兵庫県朝鮮サッカー協会の崔英秀会長、神戸朝高サッカー部OB会の崔英鎬会長、総聯兵庫県本部の金徹委員長、在日本朝鮮人サッカー協会の李康弘理事長、神戸朝高の許敬校長、兵庫県体育協会の趙利寛会長、大阪府体育協会の康浩奉会長をはじめとする関係者たち、神戸朝高のサッカー部OBたち約50人が参加した。
開会に先立ち、協会の設立と発展に寄与し亡くなった諸昌浩さん、康永勇さんを偲んで黙とうが捧げられた。
総会では崔英秀会長が事業報告を行った。
崔会長はコロナ禍でも理事会を定期的に開き、民族教育を守り抜くために県内の朝鮮学校のサッカー部を強化する活動における成果について言及した。そして中長期的なビジョンで設立し、神戸朝高サッカー部OB会と共に運営する「Miraiサッカースクール」(初級部対象)、「Mirai Football Club」(中級部対象)に携わった関係者たちに敬意を表した。また、神戸朝高サッカー部を強化するための指導法改善事業、部員募集事業をはじめとする活動を積極的に推進できたのは協会の会員たちが互いに支えあい、固い信頼関係で結ばれたからだと強調した。そして、今後の課題として①初級部の強化②財政基盤の構築③協会結成35周年記念事業を行うことが報告された。
続いて、金海洙副理事長が財政報告をし、崔英鎬副理事長(OB会会長)が新たな役員たちを発表した。今回の総会をもって新たに金順治さんが会長に選出された。
李康弘理事長が祝辞を述べた。
李理事長はコロナ禍という困難な時期にもかかわらず、サッカーを通して同胞たちの団結と子どもたちの未来のために奔走した会員たちに敬意を表し、今後も会員たちが団結し、民族教育を守り抜くために寄与してほしいとの期待を寄せた。
この日、神戸朝高サッカー部OB会総会も開かれ、梁堅次さんが新会長に選出された。
総会後に催された宴会では協会で25年間、理事長と会長を歴任してきた崔英秀直前会長に花束が贈られた。
崔直前会長は「子どもたちがサッカーを楽しむ姿が原動力だ。この地から朝鮮代表選手が輩出されることを期待して引き続き応援していきたい」と語った。
(高晟州)