主権と憲法に対する侵害行為を糾弾/朝鮮外務省代弁人が談話
2024年05月28日 11:51 対外・国際韓日中首脳会談の「共同宣言」めぐり
朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省代弁人は27日、談話を発表し、同日に行われた韓国主催の韓日中首脳会談で発表された「共同宣言」で、朝鮮半島と地域の平和と安定維持、朝鮮半島の非核化が言及されたことに対して、核保有国としての朝鮮の憲法的地位を否定する「重大な政治的挑発」だと糾弾した。
談話は、朝鮮半島と北東アジアに重大な安保危機をもたらしている韓国がいわゆる「非核化」と「平和と安定」を云々したことについて「地域諸国と国際社会に対する愚弄であり、欺瞞だ」とし、韓国が主導する国際会議で朝鮮の憲法的地位を否定する重大な政治的挑発が強行されたことに対し「朝鮮の自主権に対する挑戦、乱暴な内政干渉」だと糾弾した。
談話は、こんにち朝鮮半島の非核化を論じるのは国際的義務や大義名分に関する問題である前に、朝鮮の主権と憲法を全面否定する重大な政治的挑発、主権侵害となるとし、朝鮮の最も敵対的関係にある韓国が朝鮮の主権的権利を否定し、違憲行為を強要しようとすることについて「黙過できない冒とくであり、宣戦布告だ」と非難した。
また、「朝鮮半島における非核化は、力の空白を意味し、戦争の催促を意味する」とし、誰であれ核保有国としての朝鮮の憲法的地位を否定し、侵奪しようとするなら、憲法放棄、体制放棄を強要する最も重大な主権侵害行為と見なされるだろうと警告した。
談話は、「『朝鮮半島の完全な非核化』というのは、理論的、実践的、物理的にすでに死滅した」としたうえで、「われわれの絶対的な主権的権利を否定しようとする敵対勢力のあらゆる企図から国家と人民の尊厳と主権、自らの憲法を徹底的に守り抜き、正義と公平に基づいた地域の新たな力学構図を構築していくための重大な努力を傾けていく」と強調した。
(朝鮮新報)