米国の臨界前核実験を非難/朝鮮外務省代弁人
2024年05月20日 11:58 対外・国際朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省代弁人は20日、バイデン政権下で3回目となった米国の臨界前核実験(14日)を非難する談話を発表した。
談話はこの実験ついて、「極度に悪化している全地球的安保環境をさらに不安定にし、主要核大国間の戦略的バランスに深刻な否定的影響を及ぼす危険極まりない行為だ」と指摘した。そのうえで、「今回の臨界前核実験が朝鮮半島地域の軍事安保形勢に及ぼす影響を絶対に看過してはならない」と非難した。
談話は、米国によって生じている地域と世界的範囲での戦略的不安定性に備えるために、全般的な核抑止態勢の向上に必要な措置を再考せざるを得ないとしながら、「進化する米国の核脅威に対処した強力な抑止行動で国家の安全と権益をしっかり守っていく」と強調した。
米国の「対テロ努力」を糾弾/朝鮮外務省米国担当局長
同通信によると、朝鮮外務省のクォン・ジョングン米国担当局長は18日、談話を発表し、米国務省が自らの「対テロ努力」に協力しないことを理由に、朝鮮を「対テロ非協力国」に指定したことを糾弾した。
談話は、「結論から言えば、朝鮮と米国は徹頭徹尾、敵対関係にある国家として、朝米間には協力について言える分野が全く存在しない」と一蹴。米国の「対テロ努力」は「他国の内政に干渉し、体制の転覆と侵略行為を合理化するための隠蔽された主権侵害行為で、真の国際的なテロ根絶努力とはまったく縁もない」と糾弾した。
談話は、「米国は『対テロ努力』の口実の下、他国を『テロ国家』に仕立てる愚行に無駄な精力を費やすことよりは、中東地域の目下の同盟国の無分別な国家テロ行為を制止させることに専念する方がよい」と忠告した。
談話は、「国際平和と安定を脅かすあらゆる形態のテロに断固反対するのは、朝鮮の終始一貫した立場だ」としたうえで、「主権国家に対する内政干渉と侵略の道具として転用される米国の『対テロ努力』に協力する用意や利害関係が少しもないということを米国に再度明白に想起させる」と指摘した。
(朝鮮新報)