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青商会一丸で同胞らに笑顔を/岩手、秋田で東京朝鮮歌舞団公演

2024年05月18日 07:53 暮らし・活動

東京朝鮮歌舞団北東北特別公演in秋田

東京朝鮮歌舞団北東北特別公演ツアーが10日(岩手県盛岡市、サンセール盛岡)と11日(秋田県秋田市、パーティーギャラリーイヤタカ)にそれぞれ行われた。東北6県青商会による「ALL東北プロジェクト」の一環である「東北同胞社会を元気にするプロジェクト」の目玉企画として行われた公演は、両県の総聯本部、北東北青商会(青森、岩手、秋田)からなる公演実行委およびALL東北プロジェクト実行委が主催した。

公演には、総聯岩手県本部の崔成守委員長、総聯秋田県本部の金孝敏委員長、中央青商会の文英進副会長、青商会ALL東北プロジェクトの金正浩委員長、岩手公演実行委の李正成委員長、秋田公演実行委の趙顕真委員長をはじめとする両県内外の同胞、日本市民らが観覧した。岩手公演に約60人、秋田公演に約80人が足を運んだ。

両県とも芸術公演はもとより、同胞たちが集うイベント自体がコロナ禍以来数年ぶりだった。参加者たちは互いの再会を喜んだ。朝鮮の歌と踊りに笑い、涙する人もいた。

岩手県の曺貞喜さん(75)は「久しぶりに同胞たちと会えて、民族の歌と踊りに触れられて感無量だ。岩手はもちろん東北の若者たちが力を合わせてすばらしい場を設けてくれた。青商会が頼もしい」と話した。

大学進学を機に今年、愛知から秋田へ移住した李航旗さん(19)は「地元と違い人数は少なくても、同胞コミュニティの温かさ、団結力は何も変わらない。今後、地域朝青活動を通して力を発揮したい思いが強くなった」と述べた。

岩手公演のようす

北東北青商会は09年の結成以降、3県の青商会の集合体として、会員らが遠く離れて暮らす条件下でも、同胞社会の活性化のため多様な活動を続けてきた。コロナ禍で活動が一時停滞するも、22年以降は伝統のチャリティーゴルフコンペや幹事会を再開。同公演およびその準備過程は、今後の活動を展望し「同胞、日本市民たちとともに新しい歩みを進める」(趙顕真・秋田公演実行委員長、43)貴重な機会となった。

「同胞たちの笑顔が嬉しかった半面、沿岸地域に住む方をはじめ来られなかった人が一定数いるのが心残り。青商会会員も同じで、探せばまだ人がいる。小規模でも、定期的にこのような場を設けていきたい」(岩手地域青商会・徐尚峰さん、39)

「今回の公演に同胞たちを呼びかける過程で、そして今日、久しぶりに集まって歌舞団公演を見て喜んでいた姿を見て、皆が何を求めているのかはっきり分かった。来年も必ず、秋田で歌舞団公演を企画する」(金鉉道・秋田地域青商会会長、42)

各公演に先立ち、岩手では崔成守委員長、秋田では朝鮮大学校の李柄輝教授による朝鮮半島情勢に関する講演が行われた。

また10日には北東北青商会第7回総会が行われた。総会をもって、趙顕真さんから李正成さん(兼岩手地域青商会会長)へ会長のバトンが渡された。

(李鳳仁)

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